しみる(知覚過敏)って仕方ないの?
投稿日:2024年4月17日
カテゴリ:スタッフブログ
歯が冷たいものや歯ブラシするときにしみるといった経験をされたことはありませんか?
当院にも歯がしみるを主訴に来院される方が多くいらっしゃいます。
歯磨剤のCMでもやっているので知覚過敏って言葉は聞いたことあるとおもいますが、
しみるのは知覚過敏以外にも虫歯や歯の破折の可能性もありますし、
知覚過敏だからといって放置すると大変なことにつながることもありますので、
今回はその知覚過敏についてお伝えしていこうと思います。
そもそも知覚過敏とは文字通り
「知覚」(痛みやしみるという感覚)が「過敏」(過度に敏感な状態)なことです。
ではどうしてそのような状態が引き起こされるのでしょうか。
永久歯は平均6歳ころから生え変わり始めて、ずっと食事につかって一緒に歳をとっています。
人間の噛む力はすごくつよいので、骨より固い組織とは言えすり減っていきます。
しかし、食事以外の時間も歯をすりへらしてしまうような
悪い癖が少し前から問題視されるようになっています。
寝ている間に歯ぎしりや食いしばりをしたり、
食事以外のときに上下の歯が触れているTCH(歯列接触癖)がひどいと
歯や顎に大きな負担がかかるため、不具合が起きる方が増えてきています。
知覚過敏もその1つです。
上下の歯が触れているところがすり減るのもよくないですが、
その力のひずみは歯の根元(歯と歯茎の境目)や歯と歯の間にかかります。
そのあたりがえぐれてきたり、歯茎が下がってあらわになることで、
通常よりも刺激が感じやすくなった状態が一般的な知覚過敏と呼ばれます。
これは加齢現象の1つでもあるので、治すことは難しく予防することが対応になります。
具体的な対応として
TCHについては自分で気を付けることが治療になります。
特に下をむいて作業に集中しているときなど、上下の歯が接触してないか意識してもらい、
当たっているようでしたら離してもらうように気を付けてください。
触れていないかどうか気にしてもらわないと気づくことが難しいので、
まずはセルフチェックしてみてください。
姿勢を正して目を閉じ、唇を軽く閉じます。
上下の歯が接触しないように少し離してキープします。
この状態が5分間維持できない場合はTCHの可能性があります。
夜間就寝時の歯ぎしり、食いしばりについては気を付けたり意識するのが
難しいためマウスピースを入れて守ってもらうことしかできません。
寝ている間に入れるのが難しい場合は日中2~3時間でも入れてもらって、
その状態が口の中にとって自然な状態とすりこむために入れてもらうこともできますので、
しみたり、顎に不具合(顎関節症)が気になる方はオーダーメイドで
作ってみてもらうことをおすすめします。
たまにでも気になる方は、まず虫歯や治療が必要な状態でないか歯科医院で診てもらいましょう。
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