歯科とアレルギーについて
投稿日:2023年11月20日
カテゴリ:スタッフブログ
歯科治療とアレルギーについて
こんにちは。
今回は歯科治療時におけるアレルギーについての内容をお伝えしようと思います。よろしくお願いします。
まずはラテックスアレルギーについてです。歯科治療において、患者様のお口は素手で触ることはなく、グローブを装着して処置を進めていきます。このグローブの材質にはゴムがありラテックスが含まれるます。
ラテックスアレルギーがある患者様をラテックスを含むグローブで触るとアレルギー反応を起こし、じんましんや呼吸器の異常を引き起こします。重度の場合にはアナフィラキシーの危険もあります。
またラテックスアレルギーに関連することとして、ラテックスフルーツ症候群があります。具体的には、ラテックスに似たタンパク質をもつクリ、バナナ、キウイなどにアレルギーがある場合にはラテックスに対してもアレルギーがあることが多いです。なのでラテックスアレルギーと診断されていなくても、バナナやキウイなどにアレルギーがある場合はラテックスにアレルギーがあるかもしれません。
対策としては、ラテックスを含まないグローブの使用になります。ラテックスフリーのグローブ、代表的な物はニトリルのグローブを使用することです。当院ではニトリルグローブを準備していますのでご安心して治療を受けてください。
ラテックスアレルギーの内容は以上になります。
次は金属アレルギーについてです。歯科治療ではむし歯治療の方法のひとつとして、むし歯の範囲が大きい場合には型取りをしたつめ物で修復する処置があります。そのつめ物の材料が、保険治療において一般的には金属(金銀パラジウム合金)が使用され、いわゆる銀歯と呼称されます。この銀歯が金属アレルギーの原因となることがほとんどです。
症状は、金属が接触した口腔粘膜に炎症を起こしたり、手のひらや足の裏に水ぶくれや膿ができる掌蹠膿疱症との関連が指摘されています。診断はパッチテストや血液検査などによって行われます。
治療ですが、金属アレルギーがある場合には、お口の中の金属を除去して置き換える処置が必要になります。置き換える処置では銀歯をつめる、被せるといった治療ができないので金属以外の歯科材料を使用して治療していきます。具体的にはセラミックやジルコニアといった材料を使用します。金属を一切使用しない治療をメタルフリー治療といいます。
当院ではコンサルによってつめ物の種類を決めさせていただいてから、型取りの処置を進めていきます。
さいたま市中央区の歯科医院でメタルフリー治療をご希望の方はぜひお越しください。
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