よい歯並びのために ①
投稿日:2024年1月31日
カテゴリ:スタッフブログ
いつも伊藤歯科医院のブログをご覧いただきありがとうございます。今回は、歯並びについてです。
歯や口は、食べ物をかんで飲み込むことや、言葉を発するという重要な役割があります。 よい歯並びは、単に見た目が良いということだけではなく、かんで飲み込む、発音するなどのことがきちんとできる咬み合わせであることが大切です。
よくかむことは、心身にも影響を与え、歯並びが悪いと顔つきや呼吸にも影響します。
では、悪い歯並び・咬み合わせ(不正咬合)とは、具体的にどのようなものなのでしょうか?
〈上顎前突(出っ歯)〉
前歯が前に飛び出している。
口が閉じられず乾燥し、虫歯や歯周病のリスクが高くなる。
□ 下唇をかむ癖がある。
□ 猫背である。
□ 鼻がよくつまる。(慢性鼻炎)
〈下顎前突(受け口)〉
下顎の前歯が、上の前歯より前にでている。
食べ物が咬みにくく、発音しにくい。
□ 上の前歯が磨きにくい。
□ 笑った時に、下の前歯がみえる。
□ 口唇が乾いている。
□ タ行やサ行が上手く発音できない。
〈開咬〉
上下の前歯に隙間がある。
上下の前歯がしっかりかみ合わず隙間があるので、前歯で食べ物をかみきれない。
かみあっている奥歯がすり減りやすく、顎関節症のリスクも高くなる。
□ タ行やサ行が上手く発音できない。
□ うどんやパスタなどの麺類が前歯でかみ切れない。
〈過蓋咬合〉
下の前歯の大部分が上の前歯で覆い隠していて、かみ合わせが深い状態。
上の歯の歯茎や口蓋(上あごの内側)に下の歯がぶつかって傷つけてしまうことがある。
□ 下の前歯が上あごに当たって痛い。
□ 上下の唇を頻繁にきつく結んだり、巻きこんだりする。
〈交叉咬合〉
下あごの歯やあご自体が左右どちらか横にずれている。
顔のつくりや表情をゆがめてしまうことがある。
□ 食べ物をかむ時、左右どちらかしか使わない。
□ 食事の時、頬の内側をよくかんでしまう。
□ 笑うと片側の口角だけ上がる。
〈叢生〉
歯がでこぼこしたかみ合わせ。顎が小さく永久歯が並ぶスペースが足りないことが原因。
□ 食べ物が歯につまりやすい。
□ 歯磨きの後、磨き残しが多い。
□の項目に、チェックが入る場合は、不正咬合の疑いや予備軍かもしれません。
歯並びは、顔の骨格など遺伝的な特徴や乳歯の抜けるタイミングなどさまざまなところから影響を受けますが、大きく影響するのは、口に関係する良くない癖です。
良くない癖の例…
・食べる時のかみ方や飲み込みかたに問題がある。
・口呼吸をしている。
・舌の位置がおかしい。
・唇をかんだり、巻きこんだりする。
・ほおづえをつく。
・指しゃぶりをやめられない。
生活習慣の中での癖は、実は歯並びやあごの発育に影響を与えているかもしれません。 早めに気がつき、改善することが大切です。
もし、当てはまる症状があれば、歯科医院で相談されるとよいでしょう。
お口の中で気になることがありましたら、 さいたま市中央区伊藤歯科医院 までご連絡下さい。
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