歯茎と喫煙の関係について
投稿日:2019年9月21日
カテゴリ:スタッフブログ
よく歯医者さんに
タバコを控えるように、可能なら禁煙するようにと言われたことはありませんか?
「歯には悪いのは分かるが、具体的にどう悪いのかよく分からない」と思う方もいるかもしれません。
今回は歯茎と喫煙の関係について話していきます。
歯科医院で禁煙をすすめる理由
その1 着色
タバコの影響で歯や歯茎に着色してしまい、見た目が悪くなります。歯磨きだけで着色を落とすのは大変困難です。
その2 味覚障害
タバコの影響で味覚の機能が低下してしまい、味が分かりづらくなってしまいます。ひいては生活の質(QOL)が下がってしまいます。
その3 口臭
言わずもなんですが、喫煙は口臭が顕著に認められ、第三者が不快だと感じる可能性があります。また衣服などにもタバコの臭いが付着してしまう場合もあります。
その4 歯周病
喫煙をすると毛細血管の収縮が認められ、出血量が減ります。つまり歯茎からの出血が少なくなります。一見聞こえはいいように思えますが、実は歯周病の重症化につながる恐れがあり、私たちドクターは歯茎からの出血などをみて炎症が続いている、結果として歯周病が進行しているサインのひとつとしてみています。しかし喫煙をしていると、炎症はおきてはいるが出血はしていない、歯周病は進行しているのに見落としてしまう危険性がある事が起きてしまいます。また喫煙は血流が悪くなるので、歯茎の修復に必要な栄養が不足してしまい、治りづらくなってしまいます。同じ理由でインプラントの治療も、喫煙している人には適応外となってしまう可能性があります。
以上の事から喫煙は百害あって一利なしという結果になってしまいましたが、喫煙自体を根本的に否定する気はありません。コミュニケーションツールのひとつとしてのとらえ方もありますし、リラックスする効果も認められます。
ただ歯科単体においてはデメリットが大きいというのも事実です。
何事もたしなむ程度に愛用して下さい。
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