日本人は砂糖を摂らないのにむし歯が多い
投稿日:2023年4月21日
カテゴリ:スタッフブログ
みなさんこんにちは
みなさんは甘いものを1日にどのくらい食べていますか?
砂糖の消費量とむし歯の数を5カ国で比較すると、砂糖消費量がもっとも少ない日本人の子供がもっともむし歯が多い傾向にあるという結果でした。この理由として日本人のフッ化物使用の頻度が少ないことやだらだら食べの習慣が原因と考えられています。
砂糖消費量1人あたり1年 |
12歳児の虫歯の数 |
|
日本 |
17.2kg |
1.4本 |
フィンランド |
27.2kg |
0.7本 |
スウェーデン |
36.5kg |
0.8本 |
ドイツ |
36.9kg |
0.6本 |
オーストラリア |
49.2kg |
1.1本 |
スウェーデンでは「サタデーキャンディ」という習慣があり、子供達は基本的に平日は甘いものを摂取せず、土曜日だけご褒美的に甘いキャンデイを食べることが許されます。
スウェーデンも移民が増えて、この習慣も全ての国民に徹底されているわけではないそうですが、生粋のスウェーデン人には当たり前のことのようです。
一方日本人はいつでもスナック菓子などを食べてしまうだらだら食べが多く見られます。
もともと口の中は中性に保たれています。
しかし、食事をすると食事に含まれる糖分を餌にしてお口の中の細菌が酸を作り出します。その結果お口の中が酸性に傾きます。
お口の中が酸性に傾く(PH値が低くなる)と、歯の表面が溶け出します。通常は唾液の作用で中和されて安全な中性の状態に戻るのですが、砂糖を含む食品や炭酸水などを頻繁に口にするといつまでもPH値が低い酸性のままになります。
この状態が長く続くとむし歯が進行していってしまいます。
ではどうしたらむし歯ができにくいお口の環境になるのでしょうか?
だらだら食べをせず、上手に間食を摂ることが大切になります。
間食をする場合は時間を決めて食べるようにしましょう。もし一緒に飲み物をとる場合はお水やお砂糖の入っていないお茶類がおすすめです。
また、乳酸飲料や炭酸飲料は口の中を歯が溶けやすい環境(酸性の状態)になりやすいので、水分補給でこまめに飲むことは控えた方が安心です。
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