乳幼児期の口腔ケア 1歳半歯科健診と3歳児歯科健診
投稿日:2023年5月10日
カテゴリ:スタッフブログ
お子さんがいる家庭ではご存じだと思いますが、
市の健診として1歳半歯科検診と3歳児歯科健診があります。
どうしてまだ乳歯も生えてきたばかりの1歳半と3歳の時に健診があるのか
気になったことはありませんか?
検診でのチェック内容としては、歯の生えている本数、汚れの残り具合や虫歯の有無、
歯並び・かみ合わせ、軟組織に異常がないか、指しゃぶり等の悪習癖がないかなどになります。
これらの項目を1歳半や3歳でチェックするのは、お子さんの今後、将来のために重要だからです。
保護者の方がしっかりお世話(口腔ケア)をしているかどうか、
できているかどうかをチェックするのも目的の1つですが、
乳歯だから生え変わるといっても、歯並びや虫歯リスクはこのころのケアから関係しているのです。
口の健康のため口腔ケアも最初が肝心です。歯磨きの習慣をこのころから身につけましょう。
乳歯は永久歯に比べて歯の表面の層が薄いため、あっという間に虫歯すすんでしまいます。
この時期の子供はまだ自分できちんと歯みがきをすることはできません。
大人がしっかり仕上げ磨きをしてあげましょう。
生まれてすぐの赤ちゃんの口の中は虫歯菌はいません。
赤ちゃんに虫歯菌をうつさないように、大人が使用した食器で食べさせるのはやめましょう。
少しでもリスクを下げるために、保護者の方の口腔ケアをしっかりしてあげることが
お子さんためにも重要です。
母乳や育児用のミルク以外の普段の水分補給は、できるだけ水や麦茶が好ましいとされています。
イオン飲料は糖分、塩分を多く含むので、虫歯の原因となります。
発熱などで、脱水症状を起こしている場合に、市販のイオン飲料を使用するのは問題ありませんが、
体調が回復するまでの一時的な使用にとどめ、習慣化しないようにしましょう。
健診の用紙におやつの時間や回数が決まっているかという項目がありますが、
その意味は、だらだら食べる時間が長いと口腔内が虫歯になりやすくなるからです。
理想としてはおやつも食べた後歯磨きしていただきたいですが、
食べるものを虫歯になりにくいものを選んでもらったり、
うがいが難しい年齢であれば食べた後、水やお茶を飲んでもらうことも効果はあります。
寝ている間に虫歯になりますので、寝る前の夜の歯みがきはしっかり時間をとってやりましょう。
歯ブラシだけでなく、フロスも小さいころから始める方がおすすめです。
小さいうちから口腔ケアの重要性を子供にわかってもらうことは難しいので、
上手に歯ブラシさせてくれないのはみんなそうです。
泣いたり嫌がったりするので保護者は大変ですが、
しっかり磨けず虫歯になる方が子供もかわいそうなので、
機嫌をとりながら、少しずつ慣れさせていきましょう。
そうすれば歯医者も全然こわいものではなくなります。
市の健診だけでなく、何かあった時のために定期的に通って慣れておくこともおすすめです。
さいたま市の歯科検診は伊藤歯科医院まで
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