唾液の作用について
投稿日:2024年5月15日
カテゴリ:スタッフブログ
日頃よりブログを拝見して頂きありがとうございます。
今回は唾液の作用についてお話をしていきたいと思います。
まずは、唾液の基本的な情報についてお話しします。
唾液は主に3大唾液腺とされる舌下腺、顎下腺、耳下腺から分泌されるものになります。
1日でトータル1ℓから1.5ℓほど分泌されるみたいです。
舌下腺と顎下腺から作られた唾液は、舌の下から下顎の前歯の裏側のあたりに放出されます。
耳下腺で作られた唾液は、上顎の第一大臼歯(6番と呼ばれる歯)のほっぺた側辺りから放出されます。
また唾液には刺激唾液と安静時唾液があります。
安静唾液はお口の中に特に刺激が無くても自然に分泌される唾液です。
刺激唾液は、食べ物の臭いや味、酸味などの物質、物理的刺激によって分泌される唾液になります。
安静時唾液では主に顎下腺で、刺激唾液は主に耳下腺で分泌されると言われています。
次に唾液の成分ですが、唾液の99パーセントは水分で残りがナトリウム、カリウムなどの無機質成分とムチン、アミラーゼなどといった有機質成分で構成されています。
次に唾液の働きです。
・潤滑作用
口腔内の粘膜を唾液が覆うことで乾燥状態を防ぎ、食べる動き(咀嚼動作)、飲む動き(嚥下動作)
発音を助ける作用があります。
・粘膜保護作用
唾液に含まれるムチンという粘液によって、口腔内粘膜を覆い保護することで、様々な刺激から
口腔内粘膜を保護します。
・自浄作用
口腔内に入った微生物、異物、食物残渣などは、唾液によってまとめられ胃に送られます。
・消化作用
唾液中のアミラーゼによってでんぷん(糖質)を分解し消化を助ける働きをします。
・溶媒作用
食べ物に含まれる味物質を唾液が溶媒となる事で、舌の味細胞に届けることができ、
味を感じることが出来る助けをします。
・緩衝作用
口腔内のpHを酸性あるいはアルカリ性に傾かないよう中性に維持し調整する働きをします。
・抗菌作用
唾液中には、リゾチーム、ペルオキシたーぜ、IgAといった抗菌作用をもつ物質がふくまれており
それらの成分によって唾液は抗菌作用をもち、細菌感染から我々を守ってくれています。
・再石灰化作用
唾液中に含まれるカルシウム、リンなどによって歯の表面エナメル質を保護し修復を行なう作用があります。
以上のことから唾液は様々な作用をもち口腔内の健康維持に大きく関わっている重要なものであるといえます。
唾液の重要性について皆様に少しでも知って頂ければ幸いです。
さいたま市中央区の歯科医院でお口の事が気になる方はぜひご連絡を
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