唾液の分泌量と増やすためのマッサージについて
投稿日:2023年5月17日
カテゴリ:スタッフブログ
こんにちは。いつも伊藤歯科のブログをご覧いただきありがとうございます。
季節の変わり目で、これから暑い日が続くと思いますが、お元気でお過ごしでしょうか。
本日は唾液の分泌量と唾液腺のマッサージの仕方についてお話しします。
気温が高くなると汗をかき、体の水分量が減ることで唾液の量も減ってきますのでこれからの時期は特に注意が必要です。
まず、お口の唾液の状態をチェックしてみましょう。
・口の中がネバネバすることがある
・鏡で舌を見ると白いもの(舌垢)がついている
・朝起きときに口が渇いている
・口臭がある
・よく噛まずに食べている(早食い)
・食事のときにむせやすい
・口で呼吸している
・舌で歯をなめるとヌルヌル、ザラザラしている
あてはまる項目が多いほど唾液の量や質に問題があるかもしれません。
歯磨きでお口の中を清潔にすることにプラスして唾液を増やす工夫をしてみてはいかがでしょうか。
唾液は耳の下にある耳下腺(じかせん)、舌の根本にある舌下腺(ぜっかせん)、あごにある顎下腺(がっかせん)の3カ所から分泌されています。
唾液には殺菌作用がある抗体のほかにも、口の中の汚れを洗い流す洗浄作用、口腔内のpHを保つ作用、歯の再石灰化を促す作用などがあり、歯を守る万能薬といえます。
唾液は咀嚼(そしゃく)回数が多いほど分泌量が多くなるので、よく噛んで食べるだけで唾液の分泌量が増えます。
安静時の唾液の量はそれに比べると少なくなり、歯周病やむし歯にも影響します。
50代以降に増える、口の中が乾燥する「ドライマウス」は歯へのダメージに直結するので舌下腺(ぜっかせん)マッサージを行うことで唾液の分泌を促しましょう。
※唾液腺マッサージのやり方
舌下腺(ぜっかせん)マッサージ
あごの先のとがった部分。両手の親指をそろえて当て、上方向に上げる。
顎下腺(がっかせん)マッサージ
あごの横側の骨の内側のやわらかい部分。親指を当てて耳の下からあごの下まで順に押していく。
耳下腺(じかせん)マッサージ
耳のやや前方。上の奥歯のあたりを指の腹でやさしくなでる。
唾液腺マッサージを行うと、唾液の分泌量が増えて口周りの筋肉がほぐれます。
唾液中には脳の栄養物質でもあるBDMF(脳由来神経栄養因子)も分泌されるので、脳の活性化にも役立ちます。
これから迎える夏になると、汗などにより体内の水分量が減り、唾液の減少も目立ちはじめます。
歯周病が進行してしまう前に今からでもできるマッサージを試してみてください。
合わせて歯科医院でのクリーニングもおすすめします
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