歯が透明になる原因、改善方法
投稿日:2023年6月26日
カテゴリ:スタッフブログ
伊藤歯科医院のブログを見てくださりありがとうございます。
みなさんは歯が透明になっているなと感じたことはありますか?本日は歯が透明になる原因や改善方法についてお話します。
歯が透明に見えるのは「酸蝕歯」になっているからです。酸の成分により歯が熔けてしまっている状態のことをいいます。歯の表側にあるエナメル質という層が損傷し、少しずつ薄くなる事で、歯の先端部分から透明になることが特徴です。老若男女問わずになる症状です。
酸蝕歯の初期症状
熱いものや冷たいものがしみる。歯の表面が丸くなる。歯が薄くなる事で象牙質が見えるようになり、全体的に歯がやや黄色く見える。
中期以降の症状
知覚過敏が重症化する。歯の先端が薄くなることで透明になる。歯の先端や、表面に小さなへこみが現れる。象牙質がさらに見えるため全体的に歯がより黄ばみ、茶色っぽくなってくる。
酸蝕歯の原因
・唾液の分泌が少ない
唾液が少ないと、飲み物や食べ物に含まれている酸の濃度が高いままになってしまいます。
・胃酸などによる原因
胃液はとても強い酸です。逆流性食道炎や胃の病気などで繰り返し嘔吐や、胃酸の逆流が起こると酸が歯に付着します。
・酸の強い食事が原因
炭酸飲料、酢、柑橘類、ワインなどを多く継続的に摂取するのも原因になります。
・歯磨きをせずに就寝する
歯磨きをせずに就寝してしまうことで、食べカスがある部分が長い間酸に侵された状態になってしまいます。
改善方法
- 歯磨きをするタイミングに気をつける。
食事を終えてすぐはむし歯になりやすい状態になっています。食事を終え少し時間が経ってから歯磨きをした方がより効果的です。
- 歯ブラシの硬さにこだわる。
硬すぎる歯ブラシは避け、柔らかめの歯ブラシで優しくブラッシングするように意識しましょう。
- 唾液を増やす。
キシリトールガムを噛む、歯ごたえのあるものを食べるなどして唾液の分泌を促しましょう。
- 食べ物や飲み物に気をつける。
酸の強いものを摂取した時は、お茶や水を飲む、うがいをするなどして酸を流しましょう。酸の強い物を摂りすぎていると思う方は控えるように心がけましょう。
酸蝕歯を放っておくと見た目が悪くなるだけではなく、歯を失ってしまう可能性があります。また、歯が削れることで詰め物が取れてしまうことや、かみ合わせが悪化してしまうこともあります。初期症状であればエナメル質を強化する歯磨き粉を使うなどして対策をもできますので大切な歯を守っていきましょう。
当院ではフッ素も配合されているクリンプロという歯磨き粉がおすすめです。また、MIペーストといったカルシウムを多く含み歯を強くしてくれるペーストもございます。当院は歯磨き粉の購入のみのご来院も可能です。
さいたま市で歯が透明、酸蝕歯、知覚過敏など気になることがございましたらぜひ伊藤歯科医院までお越しください。
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