変わった形態の歯②
投稿日:2025年4月10日
カテゴリ:スタッフブログ
いつも伊藤歯科医院のブログをご覧いただきありがとうございます。
前回の変わった形態の歯では、通常の歯の種類とそれぞれの特徴についてお伝えしてから、健診での形態異常の項目で異常ありとなる、「癒合歯」(ゆごうし)と「切歯結節」について説明しました。
今回は、健診項目では異常ありとはなりませんが、変わった形態の歯についてお伝えします。
〈カラベリー結節〉
カラベリー結節とは、奥歯の舌側(内側)にできる結節(出っ張り)のことです。
乳歯では、上の歯の第二乳臼歯、永久歯では、上の歯の第一大臼歯に多く、両側にみられることが多いです。
結節があると歯に溝ができます。
溝は磨き残ししやすく、虫歯になりやすいため、しっかり磨くことが大切です。
また、溝を埋める処置(シーラント)をして虫歯予防をすることをおすすめします。
〈矮小歯〉
矮小歯とは、正常な歯に比べて明らかにほかの歯より小さいものをいいます。
切歯では、円錐や円柱の形態で、上の歯の側切歯にみられることが多く、第三大臼歯(親知らず)にもよくみられます。
乳歯では稀ですが、乳歯の矮小歯がある場合は、後継の永久歯が欠如していることがあります。
側切歯など、上の前歯にみられるときは、審美的に影響を与えることがあります。
その場合は、永久歯列が完成後、治療が必要になる場合があります。
〈中心結節〉
中心結節とは、小臼歯のかみ合わせの面の中央にみられる円錐状や棒状の突起で、下の歯の第二小臼歯→上の歯の第二小臼歯→下の歯の第一小臼歯の順に多く、両側にみられます。
稀に大臼歯にもみられることがあります。
中心結節は、かみ合わせの歯に当たって破折してしまうことがあります。
突起の部分には、歯髄(歯の神経)が入り込んでいる場合が多く、破折して痛みが生じる場合は、歯の神経の処置をする治療が必要になります。
破折しないように、完全に萌出したら、予防的に補強することもあります。
〈プロトスタイリッド〉
プロトスタイリッドとは、奥歯の頬側(外側)にみられる結節で、下の歯の大臼歯や下の歯の第二乳臼歯にみられます。
口腔内でみられたら、予防的に溝を埋める処置をして、虫歯を予防しましょう。
変わった形の歯を発見したら、歯科医院で診てもらいましょう。
予防的な処置ができる場合は、早めに処置をしましょう。
審美的な影響がある時は、治療や矯正治療が必要になることもありますので、定期的な経過観察が必要です。
生えてきた歯やお口の中で気になることがありましたら、さいたま市中央区歯科 伊藤歯科医院までご連絡ください。
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