親知らずは抜くべきか?
投稿日:2024年1月26日
カテゴリ:スタッフブログ
こんにちは!いつも伊藤歯科医院のブログをご覧いただきありがとうございます。
最近いつにもなく冷え込み寒さが厳しくなってきましたが、体調など崩してはいませんでしょうか?本日は“親知らずは抜くべきか?”というテーマでお話していきたいと思います。
親知らずとは前から数えて8番目の歯、第三臼歯ともいいます。他の永久歯とは違い20歳前後に生えてくる歯です。諸説ありますが、寿命の短かった昔では生えてくるころには親は既にいないということから“親知らず”と呼ばれています。現代の人は昔に比べ顎を使って食事をする機会が減ってしまい顎がほっそりとした形になってきているといわれています。その為、親知らずがきちんと生えるスペースがなくなってしまい正常に生えてくる人が次第に減ってきています。基本的にまっすぐ生えているほうが珍しく、生えていても顎の骨に埋まっているか、頭を半分出した状態で横向きに生えることが多いです。
では「抜くべきか?」ということですが、患者様の口腔内の状態や、担当する先生によってもさまざまな見解があります。そこで一概に「絶対に抜かなくてはいけない!」ということは言えませんが、抜いた方がいいケースもある為、いくつかお伝え致します。
上記にもお伝えした通り、親知らずは正常に生えてこない場合がほとんどです。親知らずは一番奥に生えているということもあり、さらに横向きに生えている場合や骨に半分埋まっている状態だと歯ブラシが届きにくく、お掃除がしにくい歯です。その為、きちんとお掃除ができないとむし歯や歯周病になりやすいとされています。奥の歯ですと手前の歯に比べて治療も困難であり、また炎症を繰り返すうちに膿が溜まりやすく手前の歯や周りの歯をダメにしてしまうこともあります。つまり親知らずをそのままにしておくと今後の口腔内の環境に大きく関係してくる可能性があるのです。これらの理由から親知らずは抜く事を推奨することが多いのです。
では「いつ抜くのか」、「タイミングは?」というと、年齢が若ければ若いほど良いとされています。歯が生えてくるときには、歯の頭がでてきてから根っこが次第に出来上がっていきます。親知らずの歯根は20代前半には出来上がりますが、出来てすぐだと歯根と骨の間に隙間があるので、比較的抜きやすくなります。それが年齢を重ねるとともに、歯根と骨の隙間がなくなり、さらに歯の頭と骨の隙間もなくなってくるので、若い時に比べて抜くのが困難だといわれています。
親知らずが「痛む」、「腫れる」といった主な原因は既にむし歯になっているか、口腔内に潜む細菌による感染です。むし歯の場合は親知らずの一部、または全部が生えておりそこがむし歯になることで症状が出てきますが、細菌感染の場合は手前の7番目の歯の清掃不良から、歯周ポケット内に細菌が入り込み、細菌が繁殖し炎症をきたすと歯が完全に生えていない状態や、まだ歯肉の中に隠れている状態でも症状が起こり得る場合があり、骨や歯肉の中に膿を作ってしまうと痛みや腫れの症状がでることもあります。
痛みや腫れの症状がでてしまうと、まずは症状が引いてからの治療になりますので症状等が出る前にご相談いただけると良いかと思います。
親知らずの抜歯は予後のお痛みや腫れに不安を抱き、なかなか決断できない方もいらっしゃるかと思いますが、さいたま市中央区で親知らずが気になる方はぜひ伊藤歯科医院までご連絡ください。
■ 他の記事を読む■