オーラルフレイルって知ってる?
投稿日:2024年4月26日
カテゴリ:スタッフブログ
こんにちは。
伊藤歯科医院のブログをご覧いただきありがとうございます。
本日は「オーラルフレイル」についてお話しします。
みなさんは「 オーラルフレイル」ってご存知でしょうか?
あまり馴染みのない言葉かもしれませんが高齢者社会には欠かせない言葉かもしれません。
まず、オーラルフレイルとは、
口のフレイル(虚弱)という意味の造語で口の機能低下をあらわす言葉です。
最近むせやすくなったり、食べこぼしが増えた。食欲がない。やわらかいものを好んで食べるようになった。滑舌が悪くなった。口が乾きやすくなった。歯が抜けたままになっている。
これらのようにちょっとした口に関する「ささいな衰え」がオーラルフレイルと呼ばれる状態です。
オーラルフレイルの予防
・歯の数→オーラルフレイルでは自分の歯を20本以上持っているかが一つの判断基準となります。
ただし、20本ないからといって、あきらめることはありません。
ブリッジや義歯、インプラントで歯がなくなった部分を補うことで、機能は大きく改善します。
かむと痛んだり、動揺していてしっかりかめない歯がある方は、口腔機能が低下することも多いので、必要があれば抜歯して、義歯などの補綴物(ほてつぶつ)で補う必要があります。
・舌運動機能→会話中に口がまわりにくいと感じたり、最近よく聞き返される、電話で話が伝わりにくいなど感じている場合は、滑舌が悪くなっている可能性があります。
・舌圧→舌の表面が白く汚れていたり、食べ物を飲み込む時に飲みづらそうにしていたり、上あごの部分に食べ物が残っているなどは舌圧が低下している可能性が高いです。
舌の力の低下は、嚥下障害と関連しているともいわれます。
・嚥下機能→「お茶や汁物でむせる」と感じている場合、嚥下能力が低下している可能性があります。
嚥下機能障害を疑って、低栄養や誤嚥、窒息のリスクがどの程度が診査して、必要があれば専門医に相談する必要があります。
それほど低下していなくても、食事の時は、食事に集中できる環境で(テレビを見ながらの食事はさける)慌てて食べたりせず、しっかりかんで飲み込む事をおすすめします。
お餅やパンなど窒息のリスクの高いものを食べるときは、十分注意して、小さく切って口に入れるたり、よくかむように意識する。
・咀嚼能力→咀嚼能力はかむ筋力、機能だけではなく、唇、頬、舌、顎の動きを総合して評価します。問題点はどこにあるのか評価し、低下している項目があれば、そちらで対応してもらう。
キシリトールガムを意識的にかむようにしたり、ぶくぶくうがいを大きく強く行ったりすると機能回復につながります。
なかなか自分自身で判断するのは難しいかもしれません。
歯科では、歯石を取ったり、歯を研磨した汚れがつきにくくなるように口腔内環境を整えるだけではありません。
歯石や歯垢のつき具合を見て、口腔ケアの問題を発見したり、歯周病の進行状況を検査し、進行した部分への対応をお話しします。
「毎日のケアが最も大切」ですが、
健康的な食生活をしていただく為、健康維持していただくためにも
歯科医院での定期的なメインテナンスでお口のチェックとクリーニングをおすすめします。
お困りの方は、さいたま市中央区 予防歯科 伊藤歯科までご連絡ご相談ください。
■ 他の記事を読む■