血圧と歯科治療について
投稿日:2024年7月1日
カテゴリ:スタッフブログ
いつも当院のブログを見て頂きありがとうございます。
今回は、血圧をテーマにお話ししていこうと思います。
まず血圧とは何かですが、私たちのからだを循環する血液が血管内の壁を押す力で
例えば血圧が高いと血管内にかかる力が強いことになります。
血圧ですが医療現場においては非常に重要で、呼吸、脈拍、体温、意識とともに
バイタルサインの1つに含まれています。
みなさんもご存じかと思いますが、血圧には収縮期血圧(最高血圧と呼ばれることもある)
と拡張期血圧(最低血圧)があります。
また血圧に関わる生活習慣病の一つとして高血圧症があります。
歯科治療を始めて受ける際に問診表を記載して頂きますが、必ず高血圧の項目があり
患者様に高血圧があるのかどうかチェックしていただいています。
ここからは高血圧症についてお話ししていきます。
高血圧症ですが、前述した収縮期血圧と拡張期血圧が診断に関わってきます。
収縮期血圧が140以上または拡張期血圧が90以上で高血圧症と診断されます。
高血圧が長期にわたり持続すると、脳卒中、動脈瘤、心筋梗塞、心不全、腎不全などさまざまな合併症を引き起こす可能性があります。
また血圧が収縮期血圧で180以上、拡張期血圧で120以上になると高血圧緊急症といって
めまいや気分不良、ときには意識障害が出る事があります。
ここからは歯科と血圧の関わりについてお話ししていきます。
みなさんも歯医者の中や診療台は緊張されるかと思います。
不安や緊張といった感情は血圧を高くしてしまうので、元から血圧が高い方は
血圧がさらに高くなってしまい気分が悪くなってしまう事があります。
また痛み刺激を感じると、血圧は上がる方向に作用します。
そのためなるべく無痛での治療が大切です。
しかし無痛治療を行なう為には、麻酔が必要不可欠であるのですが
麻酔の中には麻酔の作用を強くするためにアドレナリンが入っています。
このアドレナリンですが、これも血圧を上げる方向に作用します。
なので問診表には麻酔で気分がわるくなったことがありますか?とチェックする項目があります。
当院での取り組みですが、高血圧の方に歯科治療を行なう場合は、処置内容によってはモニターを付けて処置を行なっていきます。
血圧が収縮期血圧で180を超えてしまう場合には処置を中断させていただいています。
このように歯科治療は血圧に対して影響を与える処置が多いので、高血圧の方は問診表に記載していただけると幸いです。
さいたま市中央区の歯科医院で、お口の中がお困りの方はぜひお越しください。
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