子供の口腔ケア~乳幼児編~
投稿日:2023年7月26日
カテゴリ:スタッフブログ
生涯自分の歯でよく噛んでおいしく食事ができ、むし歯や歯周病で歯や口元に困らずに一生を過ごしたいですね。 そのためにも、子供の頃からケアしていくことが大切です。
今回は、乳幼児期のお口の中の特徴やケアについてです。
生後7〜8ヶ月頃、赤ちゃんに初めての歯が生えます。下の真ん中の前歯です。 歯が生え始めたら歯磨きを始めましょう。最初は、清潔なガーゼを指に巻いて、歯と歯ぐきを拭きます。慣れてきたら、乳幼児用のやわらかい歯ブラシで優しく磨きます。
1歳頃には、上下4本の前歯が生え、2歳半から3歳くらいに上下合わせて20本の乳歯が生えそろいます。歯が生えてくる時期や順番などは個人差があるので、標準と多少違っていても心配する必要はありません。
歯ブラシを持てるようになったら、子供用歯ブラシを用意して、自分で口の中に入れたり、歯磨きに興味を持たせて、一人磨きを教えましょう。一人磨き中にケガをすることもある為、必ず座らせて目を離さないようにして下さい。
保護者が磨く姿を見せたり、歯磨きの順番、歯ブラシの入れ方・当て方などを教えてあげます。ブクブクうがいの練習も一緒に行いましょう。
まだ一人磨きだけではきちんとみがけないので、必ず仕上げ磨きをしましよう。子供の頭を膝の上に乗せ、頭を固定して仕上げ磨きを行います。仕上げ用の歯ブラシは、ヘッドが小さく、柄の長いものが使いやすいです。
歯ブラシだけでは歯と歯の間に汚れが残るので、デンタルフロスも通しましよう。フッ素入りの歯磨き粉やジェルを使用するとむし歯予防に効果的です。
子供の手の関節は未完成で細かい動きができないので、最低でも8歳までは仕上げ磨きが必要ですが、できるだけ長くしてあげましょう。
乳歯の特徴として、乳歯は永久歯に比べて表層のエナメル質が柔らかく薄いため、むし歯になりやすいです。だいぶ進行しないと分からないことが多く、見た目だけでむし歯かどうか見分けるのが難しい場合があるので、歯と歯の間を調べるには、レントゲン撮影をして確認することが有効です。
幼児期は、3回の食事だけでは十分な栄養をとることができないため、おやつで補うことが必要です。おやつは、何をとるかも大切ですが、食間をあけることも心がけましょう。食後、酸性に傾いた口の中を唾液が中和してくれます。間をあけずに食べ物を食べてしまうと、中和しかかった口の中のが再び酸性に傾いてしまい、むし歯のリスクが上がります。だらだら食べはしないように時間を決めておやつをとりましょう。 また、歯ごたえのあるものを取り入れて、よく噛む習慣をつけ、水分も食べ物を流し込みながら食べないように、食後にお水やお茶をとるとよいです。
小さなお子様も、歯科医院での定期的な健診は大切です。 当院では、お子様の健診や定期クリーニングを行っております。また、さいたま市の1歳6ヶ月・3歳児歯科健診も実施しております。受診希望の方は、ご連絡下さい。
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