噛むことの大切さについて
投稿日:2023年10月2日
カテゴリ:スタッフブログ
いつも、伊藤歯科のブログをご覧いただきありがとうございます。
今日は噛むということについて、お話しさせて頂きます。
噛むということは消化を助けることです。噛むことによって、反射的に唾液が分泌されて口の中を浄化したり、消化を助けたりします。さらに、歯肉やロの中の皮ふを強め、舌の血液の流れを促進したりします。
だから、噛んで食べるということは、口の中の衛生の保持と体の健康維持に、非常に重要なのです。したがって、噛まなくてすむような柔らかい物を好んで食べたり、長い間病床に伏していて流動食ばかりを食べている人には、ムシ歯や歯周病が多いというわけです。
反面、固い物を好んで食べる人、筋のある物を食べる人には、ムシ歯や歯周病が少ないようです。未開国の人に、ムシ歯や歯周病が少ないのはこのため
歯は上下で28本、親知らずを入れると32本。噛む力は、歯の根の太さや生える方向、歯の形によって違ってきます。歯の噛み合わせが悪いと、どう
なるのでしょう。まず、骨や歯根膜や歯の根のまわりにあるセメント質が破壊され、歯周病の原因となる細菌が侵入しやすくなります。そうして、骨、歯根膜、セメント質の破壊をいっそう促進させます。そして、やがては歯周病となって、歯もグラグラと動きだします。
こうしたことが重なり合いくりかえされることによって歯周病は進行していきます。だから、物を食べる時には、
調和の取れた噛み合わせ、歯並びが大切になりまります。調和のとれた噛み方をするには、リズムをつけることが必要です。1本の歯でも抜けてしまったり、グラグラ動いてきたら、噛み方のリズムは狂います。痛いとか、噛みづらいとかで、抜けたところや動く歯を意識的にかばおうとするからです。
特に歯周病になって、多くの歯が動いている状態では、噛み方はまるっきり以前と違ってきます。歯を支えている組織が破壊され、カがだんだん入らなくなるからです。それを長くしていると、骨はおろか、歯根膜や筋肉までもが衰えてきます。脳への伝達もにぶくなってきます。そのうちに顔に張りがなくなってきたり、あげくの果ては老化と呼ばれる状態になります。
調和のとれた噛み方をするためには、食べ物を選んで食べてはいけません。特に歯周病が進んでくると、食べやすいものだけを選んで食べがちになります。偏食をすると、 自分の歯に適応した噛み方しかできなくなります。好きな物だけを食べていると、食べ物の種類がだんだん減り、もう食べられるものがほとんどなくなったという時には、すでに重症で手遅れとなってしまいます。
歯周病や虫歯の検査は与野の伊藤歯科医院におこしください。
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