舌の痛み
投稿日:2020年5月21日
カテゴリ:スタッフブログ
こんにちは!今回は舌の痛み(舌痛症)についてお話しします。
舌痛症の痛みの程度は、時に重篤で、患者さんは痛みのために仕事ができなくなり、日常生活の障害を余儀なくされ、医療機関を受診しなければならなくなります。
痛みは、通常起床時から就寝時まで持続しますが、痛みの強さには波があり、痛みのために睡眠できないということはありません。
舌痛症の患者さんは、しばしば不安やうつを伴っており、このために睡眠障害を訴えることがありますが、痛みで睡眠できない、あるいは痛みで目が覚めるということはありません。
痛みは、心理社会的なストレスと密接な関係があることがわかっています。
仕事や家庭での不安や不快な出来事が痛みを増悪させます。
心理社会的要因が舌痛症の誘因となることが知られています。
自覚される痛みの性質は、持続性でやけるような(ヒリヒリ、カーッとした)痛みであったり、刺すような(チクチク、ズキズキ)と表現される場合もあります。
痛みの部位は一般に両側性で、正中を挟んで左右にわたります。
舌の先端から脇にかけて(舌の上の場合もある)と、歯肉(前歯>奥歯、下>上)、口唇(下>上)、口蓋に見られます。
いずれの場合も口腔粘膜に痛みを訴えます。
舌痛症の患者さんは、口の乾燥を訴えることが多く、これに伴って味覚障害を自覚している人も少なくありません。
口呼吸や唾液の分泌を抑制する薬剤の服薬やストレスとの関係が注目されるゆえんです。
一般に口の中が乾燥してくると、舌や歯肉の粘膜は炎症を起こして痛みを感じるようになります。
このような炎症を起こした粘膜は、刺激に敏感で、辛味や塩味などの味刺激にも過敏になりますし、舌や歯肉への機械刺激にも過敏になって、食事が摂りにくくなります。
しかしながら、舌痛症の患者さんに共通していることは、不思議なことに食事の間の方が、むしろ痛みは楽になるのです。
など原因が分かっていないことが多い疾患ですが舌の痛みで気になる方はさいたま市中央区の伊藤歯科医院までお尋ねください!
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