歯ぎしり食いしばりと歯の健康について
投稿日:2024年1月22日
カテゴリ:スタッフブログ
こんにちは。
いつもブログを拝見していただきありがとうございます。
今回は、はぎしり、くいしばりと歯の健康についてお話ししていこうと思います。
一般的にははぎしり、くいしばりと呼ばれますが、寝ている時や集中している時、
力を入れている時などに強い力で上下の歯を擦り当てている状態を指します。
歯ぎしり、くいしばりには下顎の歯を動かしながら接触させるグライディングと
特定の位置で強く咬みこむクレンチングに分類することが出来ます。
またこれらグライディングとクレンチングなどをまとめてブラキシズムと呼ばれることがあり、
これらの癖を持つ方をブラキサーと呼ぶことがあります。
次に、はぎしり(ブラキシズム)が歯に対して与える影響をまとめていきます。
本来であれば、上下の歯はお食事をしている時にしか接触しないようになっています。
一日トータルで換算すると、20分~30分程度だといわれています。
したがって、歯ぎしりが習慣化すると自身の歯に対して常に必要以上の負荷がかかっている状態になります。
そのため、歯が大きく擦り減る、歯と歯ぐきの境目の部分が楔状に掛ける、歯そのものに亀裂が入ったり割れたりするといった症状を引き起こします。
歯がかけたりヒビが入ることで、歯がしみやすくなります(いわゆる知覚過敏)。
また、歯にひびが入ることでひびから虫歯が発生するリスクが上がります。
また、はぎしりはつめものやかぶせ物にも影響を与えます。
必要以上に強い力がかかることで、つめもの、被せものがすり減ったり、欠けたり、とれる(脱離)
といったリスクがあります。とくに、オールセラミックの場合は、割れてしまうリスクが通常よりも
高くなってしまいます。
また、歯を支える組織にも影響を与えます。
歯の根っこは歯根膜というクッション咬む力を調節する組織があります。
歯ぎしりによって、上下の歯に強い力がかかり歯根膜が常に圧迫されている状態が続くと炎症を起こし、かんだ時の痛みや歯の鈍痛、違和感などを引き起こします。
またかむための筋肉は首や顔、肩などにつながっている事に加えて、筋肉が常に緊張している状態なので、肩こり、首が凝る、片頭痛などの症状を引き起こす可能性があります。
ほかにも、自分の咬む力から自分の骨を守る為に骨隆起という骨の出っ張りができてきます。
診断ですが、はぎしりには自覚症状が無いことがある為、歯の欠け、ひびや骨隆起などで存在を疑います。
対策ですが、歯ぎしりそのものをなくすことはできないので、マウスピースすることで力のコントロールをしていくという方針になります。
さいたま市中央区で歯ぎしりが気になる方はぜひ一度、ご相談してください。
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