“歯ぎしり(ブラキシズム)について②影響と対処法
投稿日:2023年9月29日
カテゴリ:スタッフブログ
こんにちは! いつも伊藤歯科のブログをご覧いただき誠にありがとうございます。
本日は “歯ぎしり②影響と対処法” についてお話し致します。
“歯ぎしり”がもたらす私達への影響というのは、
1⃣歯が擦り減ってしまう
就寝中など無意識のうちに行っている歯ぎしりは通常の食事で行う咀嚼とは違い、私達の体重、またはそれ以上の負荷が歯にかかると言われています。歯と歯の凹凸が徐々に失われ、咀嚼機能が低下するだけでなく、薄くなることによって欠けてしまうことにも繋がります。
2⃣歯周病の悪化につながる
歯ぎしりによって強い力がかかるのは歯だけではありません。歯を支えている歯茎や顎の骨にも影響を及ぼします。強い力がかかる事で歯が揺れだし、歯周組織が破壊されるスピードを早めてしまいます。
3⃣顎関節症を引き起こす要因となる
ギリギリと歯をこすり合わせる動作によって、下顎とつながる顎関節を痛めやすいため顎関節症を引き起こすリスクが高まります。
4⃣歯が染みる、知覚過敏が起こる
歯ぎしりをすることで歯の表面のエナメル質が薄くなっていきます。歯というのはいくつかの層が重なって構成されていますが、表面のエナメル質が薄くなっていくことでその下にある象牙質に刺激が伝わりやすくなり、神経に近くなることで冷たい物が沁みやすくなります。
5⃣頭痛、肩こりが起こる
歯ぎしりが継続すると、頭痛や肩こりが慢性化することがあります。歯ぎしりによって食べ物を噛み砕く咀嚼に関わる筋肉を傷めやすいのですが、それらの咬筋は下顎からこめかみに繋がっており、さらに喉の奥や後頭部、首や肩へ続く筋膜などとも密接な関係があります。ご自身で歯ぎしりの自覚はないけれど、慢性的な肩こり、頭痛にお悩みのある方は、実は無意識のうちに歯ぎしりをしているという可能性も考えられます。
6⃣フェイスラインが変わる
歯ぎしりによってかみ合わせ等が崩れるとエラ部分が張ってしまい、フェイスラインにも影響がでてきます。
など、私達の生活にこれだけの影響を与えるのです。
ただ、残念な事に現時点では歯ぎしり、食いしばりを効果的に抑制する治療法はありません。しかし、悪影響を軽減させる治療法はありますので、当院が推奨しているものをご紹介いたします。
・マウスピース(ナイトガード)を利用する。
当院では、患者様それぞれのお口に合ったマウスピースの作製をおススメします。咬合が強い方や、噛む力が強い方が対象となっており主に就寝時につけていただくことを推奨としています。マウスピースを装着することで、就寝時の無意識に起こる噛みしめや食いしばりから歯を守る事が出来ます。
現在マウスピースを実際に使用していて不具合があったり、あまりよく寝れない、作ったけど使っていないという方がいらっしゃいましたら、ぜひご相談ください。
さいたま市で歯ぎしりや食いしばりに関するお悩みのある方、マウスピースにご興味ある方、伊藤歯科医院にてご来院をお待ちしております。
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