介助が必要な大人の口腔ケア⑤
投稿日:2021年10月12日
カテゴリ:スタッフブログ
前回から引き続き口腔ケアについてお話していきます
今回は実践の注意点です
【セルフケア】行う前の注意点
椅子に座れる方は問題ないのですが、寝たきりの方は姿勢に注意が必要です。ベッドのリクライニングを使って口腔ケアを行う方もいるかと思いますが、まずやってはいけないのが上向きになる姿勢です。仰向けとまではいきませんが介助者側が口の中が見えにくいとの観点から多少顔を上向きにさせていませんか?正しくはなるべく座った状態にし、相手と目の高さを合わせることが大切です。(その際顎を引かせるとより良いです)
顔を上向きにすることで歯磨きした際に出た歯垢や食べかす等の汚れが喉の方へ流れないような姿勢にしましょう。(誤嚥の危険性があります)
【歯磨き】を行うときの注意点
歯ブラシを口に入れる際、指で必ず頬の粘膜を押し広げましょう(横に引っ張ると口角を傷つけるおそれがある為中から押し広げましょう。その際あらかじめ粘膜に炎症がないことを確認することも大切です。薬剤・病気によっては粘膜に副作用・症状がでることもあります)粘膜を広げることで不要な傷を防ぎ視野を確保しながら磨くことが大切です。
歯ブラシは無駄に水を含ませてはいけません。水を多く含むことで歯磨きの際に取れた歯垢等の汚れを喉へ流れてしまいます。余分な水分はガーゼで拭き取り、こまめに歯には期の際に出た汚れを水洗いしましょう。(あらかじめ紙コップ等に水を入れておくと洗いやすいです)
次回 使う物の選択の仕方についてお話していきます。
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