歯並びってどうやって決まるの?
投稿日:2024年7月31日
カテゴリ:スタッフブログ
いい歯並びになりたいと思われた方は多いのではないのでしょうか。
中には矯正治療によって整えられた方もいらっしゃるかとおもいますが、
矯正治療は金額も期間も大きくかかるため手軽にやることは難しいですよね。
最近ではマウスピース矯正など多少手を出しやすくはなってきていますが、
そのような矯正治療をしなくてもキレイな歯並びになることができたら理想ですよね。
それを考えるためには、まずどうやって歯並びが決まっているかを知る必要があります。
遺伝の要素も多くありますので、顔の形や大きさ、歯の大きさ、顎の骨の成長については
生まれつきのもので変えられない要素もあります。
しかし、それ以外にも口の周りの筋肉バランスが大きく関係しています。
口は一日中様々な運動を繰り返す機関ですので、口の周りには筋肉が密集しています。
前歯を囲んでいる筋肉は口輪筋といい、唇やその周りを動かしています。
口輪筋は頬の筋肉である頬筋につながっています。
これらの筋肉は口を動かすだけでなく、歯列(歯並び)に対して外側から推す力を加えています。
一方、口の内側でこの力に対抗するのが舌です。
舌は筋肉の塊で、縦横垂直に走る内舌筋と、舌全治を包む外舌筋が組み合わされていることで、
しゃべる、飲み込む、呼吸をするなど多様な動きに対応できるのです。
普段は意識していませんが、舌の筋肉は頬の筋肉から推される力に拮抗する強い力をもっていて、
常に歯列を外側に押し返しています。
そして、歯列は「顔側から押す筋肉」とそれを跳ね返す「舌の筋肉」の力が
ちょうど釣り合っている位置に並びます。
何らかの原因によってこのバランスが崩れると、歯並びも乱れてしまうのです。
10歳前後までの永久歯と乳歯が両方お口の中にある時期であれば、
このバランスをうまく利用して自分の筋肉の力だけ(バイオロジカル)で
歯並びを良くすることが可能なのです。
ただし、この期間を過ぎてしまうと矯正装置を使うようなメカニカルな治療が
必要になってしまいます。
加えて、歯はスペースがある方向にしか動かないので、
歯同士がぎゅうぎゅうに隣り合っていると動けません。
矯正治療に抜歯が必要な場合があるのはその為です。
さらに、生え変わる永久歯が見えてきているのに
まだ乳歯が抜けなさそうな場合を要注意乳歯といい、
学校健診での検査項目になっているのは、早めに抜けた方がいい歯を何とかしないと、
永久歯が理想の位置に動けないので歯並び影響が出てしまうからです。
さわりのみになってしまいましたが、歯並びをきれいにするのに矯正治療以外にも
バイオロジカルでもできることがありますので、適正な時期にできることがないかどうか、
歯の生え変わる時期には定期的に専門家に診てもらうことをお勧めします。
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