妊娠中の歯科検診
投稿日:2023年5月15日
カテゴリ:スタッフブログ
妊娠中の歯科検診はなぜ必要なのでしょうか 妊婦さんの口腔内環境 妊婦さんは、ホルモンバランスの変化による様々な体の変化が起こるために口の中の環境が悪くなりやすいといわれています。 妊娠すると、女性ホルモンが増えるのですが、唾液や歯周ポケットから出てくる液体に混ざって、口の中にも侵入します。 女性ホルモンの増加によって歯周病菌の動きが活発になり、歯肉炎が起きやすくなります。免疫力も低下するため、唾液が分泌されにくくなる事もあり虫歯になりやすい、炎症が起こりやすいだけでなく治りにくいという状況でもあるのです。 つわりによる影響 つわりや体調により、歯磨きや食事の回数・時間が不規則になる事も考えられます。歯磨きができないと虫歯や歯周病のリスクがあがります。食事の回数や時間が不規則になると、お口の中が酸性になっている時間が多くなるために、虫歯や歯周病のリスクも高まってしまいます。 産後 出産が終わった後にも赤ちゃんのお世話に時間を使う事が増えるので、自分のケアをする時間が減ってしまいがちになります。 また、赤ちゃんは虫歯菌を持っていないのですが、虫歯菌をもったままだと大人の唾液を介して菌をうつしてしまうことになるのです。一緒に生活をする予定のご家族は、早めに治療をしておく方が良いです。 また、当院ではおでかけし始める生後1ヶ月位からであればキッズルームにて保育士がお子様をお預かりすることができますので、安心して治療にお越しいただけます。 検診を受ける時期 妊婦さんが歯科治療を受ける場合は、つわりが落ち着き、安定期に入ってからが良いといわれています。 妊娠初期は、つわりがあったり切迫流産の危険もありますので緊急時以外は治療はしないほうが良いです。後期にはいってくると、お腹が大きくなるので治療用の椅子に横になるのが難しくなる可能性もありますので、それまでには検診や治療を済ませるのが理想的です。 検診の内容 虫歯の有無や歯肉の様子をチェックをして、歯のお掃除をおこないます。 歯磨きの届いていない所や、正しい歯の磨き方のアドバイスをお伝えさせていただく事もあります。妊娠中や産後の歯の問題など、気になることは遠慮せずに相談してください。 最後に 妊娠中に歯科検診を受けることは、妊婦さんだけでなく生まれてくる赤ちゃんのためにも大切なことです。赤ちゃんが生まれた後も親子でお越しください。この機会にぜひ、ご家族で検診にいらっしゃってください。妊娠中の歯科検診
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