★歯科用レーザーについて
投稿日:2018年6月13日
カテゴリ:スタッフブログ
2018年06月13日
今回は主にCO₂(炭酸ガス)レーザーの特徴について書き綴ろうと思います。
・組織表面吸収型レーザー
組織表面吸収型レーザーは、組織の表層だけに作用し、深部には影響が少ないのが特徴です。
歯肉の切開や止血といった外科的レーザー治療で多く用いられています。
代表的なものとして、CO2(炭酸ガス)レーザーが挙げられます。
水分の含まれた組織に照射すると、表面で瞬時に熱変換され、組織が蒸散・熱凝固します。
内部組織への影響が少ないため、治癒が早いのが特徴的です。
また、硬組織への治療が可能なのが、Er:YAGレーザーです。水とハイドロキシアパタイトへの吸収が高く、水蒸気爆発を起こすことで歯肉や歯質、骨を削っていきます。
炭酸ガスレーザーも、熱によってう蝕歯質を蒸発させることはできますが、健全歯質との温度差によって亀裂が生じてしまう恐れがあります。
Er:YAGレーザーなどのEr系レーザーは、硬組織への熱吸収が少ないため、亀裂のリクスが少なく安全に削ることができます。
・口腔内炎痛みの緩和のためのレーザー使用
炎症が起こっている部分に、レーザーを照射します。
治療後数日間で皮膜ができ、炎症部分の接触時に起こる痛みが軽減され、治りが早くなります。
このように、レーザーにも色々な種類や特徴があり、CO₂レーザー治療では口腔内炎の治療によく用いられます。
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