子供の口腔ケア~小児・学童期編~|さいたま市・南与野・与野本町の歯科医院

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子供の口腔ケア~小児・学童期編~

投稿日:2023年9月27日

カテゴリ:スタッフブログ

 いつもブログをご覧いただきありがとうございます。今回は、小児・学童期(混合歯列期)のお口の中の特徴と、ケアについてです。

 6歳頃に乳歯から永久歯への生え変わりが始まり、13歳頃まで続きます。
最初に生える永久歯は、乳歯の奥に生える6歳臼歯(第一大臼歯)です。 それと同時期かその後、下の前歯が生え変わります。
・1〜2年生  第一大臼歯が生えそろう。  前歯が生え変わる。
・3〜4年生  前歯から奥歯にかけて生え変わる。  乳歯と永久歯の混在する混合歯列期。
・5〜6年生  奥歯の生え変わりが終わる頃。  第二大臼歯が生えてくる。
お口の中の状況は、個人差があるので上記の内容は、あくまで参考程度に留めて下さい。
 生えたばかりの永久歯は未完成で、歯の根が完成するまでに2〜3年はかかります。 歯の生え変わり時期は、まだぬけない乳歯と生えかけの永久歯が口の中に混在するため噛む力が落ちやすく、歯に汚れが残りやすい状態です。
また、生え始めの永久歯は、まだ歯の結晶が密になっていないため、やわらかく、とても弱いためむし歯になりやすいので、丁寧な歯みがきを行いましょう。
子供の歯とまだ生えかけの大人の歯の間には段差があり、大人の歯が歯ぐきから少しだけ出ている時に強く磨いてしまうと歯ぐきを傷つけてしまうことがあります。
特に磨くのが難しい歯は、生えかけの第一大臼歯です。 鏡を子供と一緒に見ながら、ハブラシが当たっているかを確認しながら磨き、磨き終わったら磨き残しがないかチェックし、仕上げ磨きをしましょう。
子供の口腔ケアというと、むし歯予防だけを重視しがちですが、子供でも歯肉のトラブルは起こります。
歯周病には、歯ぐきが炎症をおこす「歯肉炎」と、さらに進行して土台である歯周組織が破壊してしまう「歯周炎」の2段階ありますが、子供でも歯ぐきが腫れたり、出血したりと歯肉炎がみられることが多くあります。
子供のうちは、歯周炎へと悪化することは稀ですが、子供の頃の習慣は、大人になっても続くもの。そのままのケアを続けていると、将来歯周炎になってしまうリスクは高まります。
歯と歯ぐきの境目に歯垢が残らないようしっかり磨いたり、歯と歯の間はハブラシだけでは磨けないので、デンタルフロスを使用したケアが必要です。使うのが難しい場合は、持ち手のついたフロスを使って、使用する習慣をつけましょう。
 また、よく噛んで食べることは、顎の成長を助け、歯並びがよくなるとも言われています。
一口30回が目安です。 繊維質の多い野菜や、こんにゃく、油揚げなど噛み応えのある食材を使ったり、食材の切り方、加熱時間などを工夫して、噛む回数を増やし、口の周りの筋肉を鍛えて、顎の成長を促しましょう。
 小児、学童期の習慣は、お口の中の健康づくりの基礎となる大事な時期です。 子供の頃から、正しい口腔ケアを習慣づけて、歯の健康を守りましょう。

 

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