最近歯が黄色っぽく感じる これって着色?汚れ?
投稿日:2023年8月16日
カテゴリ:スタッフブログ
こんにちは。
伊藤歯科医院のブログをご覧いただきありがとうございます。
みなさん鏡を見て歯が黄ばんでいたりオレンジ色っぽいなと感じたことはありませんか?
そのような歯の変色の原因は様々であり、変色の原因によって適切な対処法も違います。
今回は歯の色が黄色やオレンジ色になってしまう原因やその対処法をお話します。
◎歯垢(プラーク)や歯石
歯が黄色っぽく感じる原因の1つ目は歯垢や歯石です。
歯垢(プラーク)は、食べカスと思っている人もいますが、別物で細菌と代謝物のかたまりです。1mgには1億個以上の細菌が存在しています。
細菌は歯に付着しても、多くの場合は唾液で流されてしまいます。しかし、唾液の流れが悪い場所に付着するとその場で増殖を始め、徐々に歯垢(プラーク)を形成するため、早めに取り除くことが重要です。
水に溶けにくく、歯にしっかりと付着しているため、うがいなどでは簡単に落ちず、歯ブラシや歯間ブラシでなければ、きれいに落とすことが出来ません。
また、付き始めのプラークはクリーム色っぽい色をしていますが
磨き残しなどで長時間放置すると“オレンジプラーク”というオレンジ色の成熟した頑固なよごれになります。特にお子さまに多く見受けられます。
歯石とは、プラーク(歯垢)が唾液の中のカルシウムやリンと結びついて、歯と歯の間や歯と歯ぐきの間で、石灰化した硬いかたまりのことをいいます。歯石も、歯周病の原因となります。歯石の表面はザラザラしているため、その上にさらにプラークが付着しやすくなります。歯石になってしまうと、歯ブラシでは取り除くことができず、歯医者さんの専用の器具でしか取り除くことができません。
歯石になる前のプラークの段階で、正しいブラッシング方法や歯間ブラシなどのセルフケアによって、しっかり取り除くことが重要です。
◎着色
原因の2つ目は着色です。
着色汚れはいわゆるステインと呼ばれているものです。
私たちが普段食べている食品にはポリフェノールなどの色素成分が含まれています。
これが唾液中のたんぱく質と結合して着色汚れとなり、歯に定着してしまいます。
他にもカレーやたばこのヤニ、お茶類に含まれているポリフェノールから作られるステインは、特に歯につきやすいといわれています。
着色汚れを防ぐためには、色の濃いものを食べた時にできるだけ早く歯磨きをすることが大切です。
外出先などすぐに歯磨きができない時には、水で口を軽くゆすいだり
また、キシリトールのガムを噛んで口の乾燥を防ぐことも効果的です。
◎加齢による変化
3つ目は加齢による原因です。
歯は外側の透明なエナメル質と内側にある象牙質で構成されています。
象牙質は黄色っぽい色をしています。
この黄色っぽい象牙質が透明のエナメル質から透けて見えることで歯が黄ばんだように、オレンジっぽく見えることがあります。
お子様の歯は比較的白く見えると思いますが、年齢を重ねるごとにエナメル質が少しずつ削られていくことで、象牙質がより見えるようになり、歯の色が黄色っぽく見えてきます。
さらに加齢や歯周病によって歯茎が下がると歯の根元が見えやすくなります。
歯の根元も少し黄色っぽいのでその結果、歯が黄色やオレンジ色に見えてしまうこともあります。
力強い歯ブラシ圧や時間をかけすぎたブラッシングが原因となって、エナメル質が削られる場合もあります。歯の着色や汚れを取ろうとして強くブラッシングすることが、逆に歯の変色につながってしまうこともあります。
強いブラッシングは歯茎が痛む原因にもなるため、正しい歯ブラシ圧で歯を磨くようにしましょう。
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