8020(はちまるにいまる)運動とは?
投稿日:2022年10月3日
カテゴリ:スタッフブログ
伊藤歯科医院のブログをご覧いただきありがとうございます。
今回は『8020(はちまるにいまる)運動』のことについてお話したいと思います。
皆さん、一度は耳にしたことがある言葉ではないでしょうか?
「80歳になっても自分の歯を20本以上保とう」という運動です。
平成元年(1989年)に厚生省(当時)と日本歯科医師会が提唱して開始されました。
「80」は、提唱当時の日本人の平均寿命(平成元年簡易生命表)が男性75.9歳・女性81.8歳でしたので、男女合わせた平均寿命に相当します。
ただ、現在の平均寿命(平成30年簡易生命表)は、男性81.3歳・女性87.3歳と、「80」を大きく上回るようになったため、8020運動は「80」をゴールとする捉え方から、より健康な高齢期を過ごすための運動という意味合いに変化しつつあります。
一方「20」は「自分の歯で食べられる」ために必要な歯の数を意味します。
歯の本数と食品を噛む能力に関する調査によれば、だいたい20本以上の歯が残っていれば、硬い食品でもほぼ満足に噛めることが科学的に明らかになっています。
因みに、歯の本数と食べられるものの関係として
18~28本の歯があると、フランスパン、するめいか、たくあん
6~17本の歯があると、せんべい、おこわ、かまぼこ、きんぴらごぼう
0~5本の歯があると、バナナ、うどん、ナスの煮つけ が食べられるというデータがあります。
また、歯の本数は味覚にも関係しているというデータもあります。
55~75歳の1,518人を対象に行った調査によると「食事がとてもおいしい」と感じている人は平均20本の歯が残っていたのに対し、「食事がおいしくない」と感じている人は平均11本しか歯が残っていませんでした。
高齢になっても、美味しく食事が出来ることによって毎日を明るく健康に過ごす事が出来ると思いますので、歯磨きなど毎日の手入れと併せて、歯科医院に定期的に通う習慣をつけてみてはいかがでしょうか。
歯科定期健診に興味のある方は、ぜひ伊藤歯科医院にお越し下さい。
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