理事長インタビュー
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理事長メッセージ
先生にとっての「歯科医療」とはなんですか?
「愛」です。
もっとわかりやすくお伝えすると「自分の大切な人」「自分の家族」を想うように「患者様」も想うということです。
こうは言ったものの、私も人間ですので、100%同じ想いで接することは出来ません。
しかし、日々思い続けることで可能なかぎり100%に近づけることはできると思っています。
歯医者に来院される多くの方は歯に対する「悩み」を持たれています。
そしてその「悩み」を信頼できる人間に解決して欲しいと思っています。
私は、自分の大切な人が悩んでいたら、何が何でもその悩みから開放されるよう奔走する人間です。そして当院を信頼して来院される患者様にも、これまで同じように関わらせて頂きました。
なぜこのように想うようになったのかはわかりませんが、多分、小さい時に自分が悩んでいた時、尽力してくれた方がいたのかもしれません。そして、その方に心から感謝をしつつ、自分もこのような人間になりたいと思ったのだと思います。
時には、自分が傷つくこともあるでしょう。そして、行ったことがその方にとってマイナスに働くこともあるかもしれません。
しかし、今自分ができることを出し続けることが、「人」に対して、そして「患者様」に対しての、自分なりの礼儀と考えています。
患者様とはどのような関係性を築いていますか?
一昔前の医療業界には、歯科医師が上で、患者様は下というような暗黙のルールが事実存在していました。これでは患者様の想いが反映されない、術者側の独りよがりな治療になってしまう傾向があります。
それではいけません。
患者様との立場関係に関して、当院は基本的に「対等・同じ目線」での関係性を築いています。しかし、そこには「医療人としての品位と威厳」は失なわずにという前提があります。
術者側にこの品位と威厳という「意識」が失われてしまうと、「プロ」という認識が希薄になります。患者様の身体を預かる私たちはそれを失ってしまってはいけません。
また、身体を預けて下さる患者様にとっても、私たちは常に「プロ」であり続けて欲しいと思っています。最近では、「患者様と対等である」という言葉をうのみにしてしまうドクターが多くいます。 しかし、それだけでは患者様との本当の信頼関係は築けないと私は考えます。
これまでの人生でターニングポイントはありましたか?
もちろんあります。
それはある先生からお聞きした言葉です。
「10年後の患者様の歯の健康のために、今、患者様に嫌われる覚悟はあるか」
これを端的にお伝えすると、患者様が「歯を抜きたい!」と言った場合、歯科医師が「この歯はまだ残すことができるので抜くつもりはありません」と言える覚悟はあるのかということです。つまり、大切にすべきことは「歯を残すこと、歯の健康」であり、「患者様の希望ではない」ということです。
最初にお伝えすると、私はこのスタンスはとっていません。
なぜこの言葉が私のターニングポイントになったかと言いますと、昔、「患者様の希望を第一優先にするのか」、それとも「とにかく歯を残すことを第一優先にするのか」で悩んでいた時期があったためです。
この言葉を聞いた時、医療人としては非常にかっこいいと思いましたが、その反面、患者様の心はどうするのか・・・・という葛藤がありました。
突き詰めて考えると「歯は患者様のもの」ですので、第三者が強制的にその意志を捻じ曲げることは許されません。
私達ができることは、歯に対しての情報をしっかり提供し、患者様を「知識レベル」で同じ土俵にあがってもらい、その上で選択して頂くことしかできないと思っています。
つまり、二者択一ではなく、その中間の考え方。
包み隠さずすべての情報を患者様にお伝えし、「その方が適切だと思った治療を選択して頂く」。
自分が適切と思ったことでも、他の方からすると適切ではないこともあるいうことを強く認識すること。私はこの姿勢を大切にしています。
最後にメッセージをお願いします
歯医者とは不思議な職業です。患者様からお金を頂戴し、拝見させていただいているのは私たちの方なのに、皆様、「ありがとう!」と言ってくださいます。そして私たちに「感動」を与えて下さいます。
院長だから、私たちも患者様に「ありがとう!」と、心の底から感謝できるのです。たくさんの人達と「ありがとう!」を共有できる歯医者であり続けること。すなわち、「すべての人と感謝の気持ちを共有できる歯科医院」これが私たちのポリシーです。