歯並びのための食育2
投稿日:2023年8月23日
カテゴリ:スタッフブログ
以前に「歯並びのための食育」というタイトルで、
食べることの第一歩は噛むことから ということで、
よく噛むと
・唾液がでることで虫歯を予防できる
・筋肉が働くことでよい顔になる
・脳への刺激が行くことで脳の機能の活性化ができる
・骨が成長することで歯並びがよくなる
以上のように噛むことで体にどんな変化が起こるかお伝えしました。
では、よくかむにはどうすればいいのか今回はお伝えしていきます。
①虫歯ゼロ
歯が痛い、歯が欠けているような状態ではしっかり噛むことができません。
歯科医院で大変になる前に治療しましょう。
一生自分の歯で噛めることが理想です。
そのためには、虫歯になりにくい生活習慣を作ることが大切です。
②食べ方
空腹感が大切です。最近の子供たちは就寝時間が遅いため、寝坊をして食事時間がとれない、
塾や部活で食事時間がとれないなどの言い訳をし、朝食を抜いたり、早食いをするようになります。
満腹中枢が十分に刺激され満腹と感じるまでには、
食事を始めてから15分から20分の時間が必要です。
早食いは、食欲にブレーキがかかる前にたくさん食べ、
知らぬ間に食べ過ぎてしまいがちになるのです。
このような状態が続くと、空腹感や満腹感があやふやになり、
空腹でなくても食べるようになります。
これは肥満の始まりです。
健康のためにも食事の時間はゆっくり(30分以上が理想)かけましょう。
③コミュニケーション
2002年生協総合研究所で行われた子供の食生活全国調査では、
約10人に1人の子供が「昨日の夕食はつまらなかった」と答えています。
食べるという字は人を良くすると書きます。
家族と食事をすることは楽しいことであるという当たり前の食事の環境を作り出しましょう。
食べ物を楽しくおいしく味わって食べることは、結果的によく噛んで唾液を分泌させ、
さらに食欲が増す食事になります。
また、ゆっくり食べるとおなかがいっぱいになることを感じます。
また、家族とともに朝食をとる小学生は学業成績が良いとの報告もあり、
それ以上にそこで得られる安心感や安全感は心の発育にも大きく影響します。
楽しい話題は最善のおかずです。
時々は箸を休めて、一日にあったことなど家族で会話を楽しみましょう。
④食事時の環境
食事中の姿勢はとても大切です。
猫背は悪い歯並びのもとです。必ずこどもが食卓に座った状態で足のつくイスか、
足置きを用意しましょう。
足がついていない状態では体が不安定になり、猫背になります。
また、机を体の距離はこぶし一個程度にしましょう。猫背は頭でバランスをとろうとして、
正しい位置でのかみ合わせを妨げるようになります。
また、足をついて食事をしないと噛む機能の低下とイライラなどの不快感を引き起こすと
報告されています。
今回はお伝えしたことは、言われれば当たり前のことのように思う人が多いと思いますが、
このような基本に戻って見直してみることも重要だと思います。
またの機会に食事時の環境や食材の選び方・調理法についてはより深くお伝えしようと思います。
現在、もしくは今後の歯並びが気になる方は専門家に診てもらうことをお勧めします。
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