歯並び悪い人ってどのくらいいるの?
投稿日:2024年6月12日
カテゴリ:スタッフブログ
自分自身のことやお子さんの歯並びについて、
多くの方が気になったことがあるのではないでしょうか。
キレイな歯並びに誰もが憧れると思いますが、歯並びが悪いと一言で言っても
様々な異常が存在します。
今回は歯並びの異常にはどんな種類があって、発症率はどのくらいなのか、
原因は何なのかをまとめてみようと思います。
〇叢生
一番多いのは叢生(そうせい)で、乱ぐい歯や八重歯ともいわれることがあります。
歯と歯が重なって生える、曲がって生えるなど、窮屈な歯並びのことです。
全ての子供のうちの44%に叢生の発症が見られます。
叢生の主な原因は歯の土台になる歯列、顎の骨の発育不足です。
それ以外にも、歯列や顎の異常の多くは悪い習慣や癖から発症します。
子供の食事の仕方や、姿勢などのちょっとした癖などが歯並びに悪い影響を与えている場合は、
できるだけ早く見つけて改善することが大事です。
そうすれば悪い歯並びが定着することはなく、歯科医院で矯正治療を受ける必要もありません。
〇上顎前突
次に多いトラブルが上顎前突、いわゆる出っ歯で発症率は13%です。
出っ歯にもいろいろな種類があり、原因も一つではありません。
前歯が叢生になったために押し出されているケース、
上顎が未発達なために前歯が出っ歯に見えるケース、
下顎が後退したために上顎の前歯が出っ歯に見えるケースなどがあります。
〇離開
永久歯で歯と歯の間に隙間があるすきっぱな歯並びは離開と言い、
発症率は12%です。
離開は舌や指、爪や鉛筆などを使って前歯を押し出したり、
前歯と前歯の間に挟んだりする癖が原因です。
このような悪い習慣を早めに見つけてやめさせることで、改善されることが期待されます。
乳歯がすきっ歯なのは正常です、むしろいい歯並びとも言えます。
〇過蓋咬合
かみ合わせが深くて下の前歯が見えない噛み合わせのことを言います。
発症率は5%で、原因はしっかりものを噛んでいないために、
歯列が発達せず、かみ合わせが深くなりすぎることです。
食事の仕方は歯にとってとても重要なことです。
〇反対咬合
上顎の前歯のかみ合わせが逆になっている受け口のことを反対咬合と言います。
一部だけがひっくり返っている場合は交叉咬合とも言います。
発症率は2%で、顎が突き出しているので目立ちますし、顔貌に悪い影響を与えます。
反対(交叉)咬合は自然に治ってしまうこともあり、幼児の発症率は16%ですが、
12歳になると2%まで減少します。
多くの場合自然と治りますが、悪い癖をやめないと重症化しますので注意が必要です。
〇位置異常
歯が正しい位置に生えないのが位置異常です。
乳歯が生え変わる時期になかなか抜けず、残ってしまっているために
永久歯が出てこられなかったり、斜めに生えてきたりすることを言います。
生え変わりの時期のお子さんで、永久歯が見えているのに乳歯があまり揺れていない場合は、
歯並びのためにも歯医者で診てもらいましょう。
このように悪い歯並びと言っても種類がいくつかあります。
自分の力だけで治せるものもありますので、今できることがないか、
何か悪い歯並びの原因が存在してないかを専門家に診てもらうことをお勧めします。
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