こんにちは、今日は口臭についてお話ししていきます 嫌な匂いの正体は?
口臭の約90%は口腔内の細菌が原因です。 口腔内には500種類以上の細菌が1兆個ぐらい生息しています。口腔内は温かく湿気があるため、細菌の成長にとっては理想的な環境です。 特に歯垢や食物残渣、血液や膿などが悪臭を感じさせます。 起床時の口臭を気にする方がいらっしゃいますが、通常起きた時には多少の口臭はするものです。起床時の多少の口臭は健康な状態であると考えて良いです。なぜなら日中は唾液が口腔内の食物残渣やにおいの原因物質を洗い流していますが、睡眠中はどうしても唾液の分泌がすぐなるため自浄作用(洗い流す働き)が少なくなり口臭が強くなってしまいます。
口臭を発生させる原因
①歯周病
最も頻度の高い口臭の原因は歯周病です。シニア世代になると、その80%歯周病に罹患していると言われています。歯周病の最大の原因はプラーク(歯垢)です。
②舌苔
舌の表面に白い苔のようなものが付着していることがあります。これが舌苔と呼ばれるものです。舌苔が付着しやすい誘因として、口腔乾燥、シェーグレン症候群、糖尿病、血液疾患、喫煙、抗生物質長期内服などがあげられます。
③義歯
義歯は通常、プラスチックで作られているため給水性があり、しようしているうちに唾液成分が吸着します。唾液には、プラークと同様に細菌の他に有機成分が存在しているため、誰しもにおいます。さらに義歯を入れっぱなしにして、食後も手入れをしないでいると、義歯は汚れ、さらに強い口臭の原因となります。
④口腔乾燥
分泌される唾液の量が極端に少ないと、口腔内の自浄作用が低下することにより、口腔内の環境は悪化し、口臭の原因となります。シェーグレン症候群や薬物の副作用、がんの放射線治療などに関連し、唾液の分泌が減少することが多いです。