生え変わりまでの歯と口の健康づくり
投稿日:2025年3月3日
カテゴリ:スタッフブログ
生まれる前から高齢者になるまでのライフステージごとに、
歯と口に起きるトラブルやケアの方法は異なります。
今回は歯の生え変わりまでのステージでケアのポイントをおさえて、
初期の歯と口の健康づくりについてお伝えしていきます。
歯を失う(抜歯になる)原因ですが
20歳までの間は、外傷等アクシデントによる喪失を除けば
矯正治療に伴う抜歯が1番の原因になります。
20歳を超えたあたりから50歳くらいまでの間は大きな虫歯による喪失が多く、
それ以降は歯周病の進行による歯の喪失の割合が増えていきます。
それに加え、最近では30代を超えると過度な咬合力、
寝てる間の歯ぎしりやくいしばりによる歯の破折による歯の喪失が増えてきています。
このように歯を失う原因が違うということはケアの仕方も異なってきます。
生まれたばかりのころは歯もないですし、虫歯菌も歯周病菌も存在しません。
だいたい1歳半から2歳半の間に虫歯菌が口の中に定着すると言われています。
それもあって1歳半歯科健診や3歳児歯科健診もありますし大事な時期になります。
だいたいお父さんやお母さんの口の中の菌がそのままお子様うつることが多いので、
食器の共用を避けたり、親自身の口腔ケアをすることがお子さんのためにもなります。
最近の研究では食器の共用はあまり影響ないとも言われるようになりましたが、
ケアしておくに越したことはないですし、自分のためにも重要です。
お母さんの妊娠中は口のトラブルが増える時期です。
女性ホルモンの増加や、つわりで歯ブラシがしにくくなることが多く、
歯周病や虫歯になりやすくなります。
安定期中(妊娠4~7か月)や体調が落ち着いている時期に
お母さん自身の口腔ケアは積極的に行いましょう。
妊婦さんが歯周病にかかっていると、早産(22~36週)や低体重児出産(出生体重2500g未満)
の危険性が約7倍に高まるとも言われています。
このように生まれてくる前からお子様のためにもなりますので、
大変な時期ではありますが普段以上のこまめなケアを頑張りましょう。
なかなか歯ブラシが上手にできない乳幼児期も、
実は口腔内の将来のためにとても重要な時期になります。
乳歯は永久歯よりも弱く虫歯になりやすいうえに進行が早いです。
生え変わるからと軽視しがちですが、
生え変わりの時期は5歳ころから12歳ころととても長いです。
つまり、乳歯と永久歯の両方が口腔内にある時期がそれだけあるということなので、
乳歯のケアを怠ると永久歯の虫歯リスクも高まります。
乳歯が抜けるべき時よりも早期に失うと歯並びも悪くなり、
矯正治療でもしない限りよくなることは難しいです。
矯正治療は期間も長く、費用も高額になるのはご存じですよね。
このように自分でしっかり歯磨きできない時期が、その人の口腔内の将来につながりますので、
大変ですが親御さんが頑張ってケアをしてあげて、
大人になってから困らないようにしてあげることが大切なのです。
そのお手伝いとして、親子あわせて歯医者で健診を定期的に受けて
不明点を聞いたり、アドバイスを受けることをおすすめします。
さいたま市の歯科検診は伊藤歯科医院まで
■ 他の記事を読む■