誤嚥性肺炎の予防と口腔ケア
投稿日:2025年2月28日
カテゴリ:スタッフブログ
みなさんこんにちは
高齢者死因の順位は65~85歳以上→悪性新生物、心疾患、脳血管疾患、肺炎・95歳以上→老衰となっています。
高齢者の肺炎の7割以上は誤嚥性肺炎と言われており、特に寝たきりや脳血管障害、認知症の患者ほどリスクが高くなります。これは嚥下反射や咳反射が低下し、細菌が気道を通じて肺に入り込みしやすくなることが理由とされています。
誤嚥性肺炎とは
誤嚥性肺炎は、嚥下機能障害が起きているために肺に胃又は口から唾液や食べ物、胃液などに含まれる細菌が流入してしまったことで肺に発生する炎症のことです。
お口の中には多くの細菌が常在し、口腔衛生状態が悪いと細菌数は増加します。細菌が増えた状態で誤嚥すると、多くの細菌も食べ物や唾液と一緒に誤嚥することになり、誤嚥性肺炎が発症しやすくなります。
栄養状態が悪い、痩せている、体力がない状態では誤嚥をした際に誤嚥性肺炎の発症リスクが高くなります。
誤嚥性肺炎予防と口腔ケア
日常的口腔ケアと専門的口腔ケアの徹底は、お口の中の病原菌を減らすだけでなく、口腔への刺激により嚥下機能が回復して、食事が進むようになり、栄養状態が改善し、さらに免疫力が向上して肺炎の予防につながります。
誤嚥性肺炎の予防
①口腔内の衛生状態を保つ
毎食後の歯ブラシが基本です。しかし複雑な形の口腔内では細かな部分にプラークが残りやすくなります。
また口の中が乾燥すると、歯に付着したプラークが取り除きにくい、食べ物が飲み込みにいなどが起こることがあります。お口の乾燥には唾液腺のマッサージを行う、舌・頬・口唇を動かすことで唾液の分泌を促進させるようにしましょう。
②口唇・舌・頬などの口の動き、飲み込みを保つ工夫
口の動きを保つ運動を行うこと、飲み込みの力をつけるために声を出し歌う・話す・首や肩などの運動を行いましょう。
③栄養状態を良く保つ
日本人の標準的な体重はBMIが目安です。
誤嚥性肺炎を起こさないために、飲み込む力をつける、口の衛生状態を保つ、バランスよく食べ栄養状態を保つ事を心がけましょう。また定期的に歯科医院に通院し、口腔内の疾患の検査、歯の磨き方のアドバイス、歯のクリーニングを受けることが大切になります。
さいたま市中央区で誤嚥性肺炎の予防をしたい方は伊藤歯科医院にお越しください。
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