入れ歯の歴史①
投稿日:2021年12月29日
カテゴリ:未分類
こんにちは。伊藤歯科医院のブログをいつもご覧下さり、ありがとうございます。
今日は入れ歯の歴史についてお話します。
紀元前700年ごろ、北イタリアのエトルリア人は、人間の歯や動物の歯を使って義歯を作っていました。
日本では、7世紀に仏教とともに仏像用の蜜蝋技術が伝えられると、それを応用した木床義歯が発展し、平安時代には僧侶を中心に使われていました。 木製義歯は日本独自のもので、紀伊国内にある衣笠山願成寺の尼僧が使った上顎用の黄楊製のものが日本最古として現存、仕組みは現代と同じで義歯と顎の間に唾液が入ることで真空になり、吸着しました。
ヨーロッパでは複数本の歯に対応した義歯は、15世紀には既に使われていた。骨や象牙を削って作ったり、死体の歯を使ったりしていた。亡くなったばかりの死体の歯を売却することも珍しくなかったといいます。型をとることが技術的に不可能だったため、これらの義歯は金属や絹の糸で周囲の歯に結びつけるのが普通で、あまり使い心地は良くなかったそうです。特に問題は、骨や象牙を使った義歯が唾液で徐々に溶けていく点と、上の義歯の固定が難しい点だったようです。
今日はここまで。
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