歯科医院に伝えておくべき病気と症状「高血圧」|さいたま市・南与野・与野本町の歯科医院

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歯科医院に伝えておくべき病気と症状「高血圧」

投稿日:2023年7月21日

カテゴリ:スタッフブログ

今回お話するのは【高血圧・低血圧】についてです。

血圧関係は持病関係でわりと耳にしやすいメジャーな疾患です。一見歯科と関係のないように思える疾患ですが、問診時必ずお伝えしていただきたい疾患の一つでもあります。

 

【血圧】とは

血圧とは、心臓のポンプ機能しより送りだされてきた血液が動脈に及ぼす圧力のことをいい、常に変動しています。この血圧は各臓器へ栄養や酸素の輸送を調節しています。

変動のタイミングとしては、1日かけて時間によって変動することや運動や食事・飲酒・入浴等の行動により変動することもあり、感情の起伏しよっても変動します。また、環境に左右されることもあり、寒暖差が激しいと血圧も変動しやすくなります。

血圧を測定する際2種類の動きを測定する必要があります。

 

最高血圧:心臓が収縮したときの収縮期血圧(動脈に圧力がかかった状態)

最低血圧:心臓が拡張したときの拡張期血圧(動脈が元に戻った状態)

 

上記の調節機能が阻害された症状が大きく別けて2種類あります。

 

【高血圧・低血圧の原因】

高血圧:何かしらの原因で血圧の過度の上昇が引き起こされた状態

    二次性高血圧:何かしらの原因があるもの

           高血圧の約10%を占める

           内分泌性高血圧・血管性高血圧・薬剤誘発性高血圧

           腎実質性高血圧・腎血管性高血圧

    本能性高血圧:原因がはっきりしないもの二次性高血圧と分けることで診断

           高血圧の約90%を占める

           環境因子(生活習慣病など)・遺伝因子

 

低血圧:何かしらの原因により血圧が過度の低下が引き起こされた状態

      起立性低血圧:起立・体位変換等で血圧が低下すること

内分泌疾患・神経疾患・心疾患・薬剤・

体液喪失(出血)・妊娠・加齢・飲酒・発熱・栄養失調など

      本能性低血圧:原因がはっきりしないもの

 

【高血圧・低血圧の症状】

高血圧:自覚症状があまりない(別名:サイレントキラー)

    徐々に各臓器(脳・目・心臓・腎臓・血管等)に様々な障害を起こす

    高血圧緊急症:各臓器に急性の障害を起こした状態

    高血圧切迫症:各臓器に障害はなく一過性の血圧上昇状態

    白衣性高血圧:病院へ受診、医療従事者への反応に対して血圧が上昇した状態

 

低血圧:各臓器や脳の血流低下に伴って自覚症状が発現することもある

    めまい・頭痛・失神・脱力・動機・ふらつき・悪心・発汗異常など

 

【歯科との関係】

特に関係してくるのは【高血圧】のほうです。不安・心配性・歯科恐怖症は特に心因的要因で血圧が上昇しやすくあります。事前に降圧薬を服用しておきましょう。また、心因的なものならば治療前に事前説明・声掛けによる軽減が期待できます。

痛みによる血圧上昇もある為治療時の麻酔薬は必要ですが、この時使用する局所麻酔薬にアドレナリンを含むタイプがある為事前の問診が必要になります。

また、降圧剤にはカルシウム拮抗薬(特にニフェジピン)があり、こちらは歯肉増殖が起こりうることもあります。症状が発症している場合は内服薬を変更していただくことをあります。重症化を防ぐ為早期のプラークコントロール(口腔衛生状態の改善)が必要となります。小まめに歯科医院に通医院していただき歯磨き指導と清掃を行いましょう。重症化すると、歯間離開(歯と歯の間が開いた状態)による審美的悪化、それに伴って咀嚼機能低下、歯肉の肥大により清掃不良から口臭の原因にもつながり、歯肉切除が必要になることもあります。

 

普段より家庭内血圧の測定を行いご自身の血圧を事前に知っておきましょう。また血圧の異常が疑われた際は内科への受診をお願いいたします。お薬にとっては診療に関わるものがある為処方箋薬の記入があるものを必ずご持参ください。ご自身の状態がわからない場合は最新の健康診断結果(血液検査等記入のもの)でも把握可能です。

 

持病・お薬服用・高血圧・低血圧・不安症等心配の方、治療・メインテナンスで何かお聞きしたいことがある方は伊藤歯科にご相談下さい。

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