口腔機能向上により心身の衰えを予防・回復しよう
投稿日:2023年1月10日
カテゴリ:スタッフブログ
いつもスタッフブログをご覧になってくださりありがとうございます。 本日は口腔機能向上による介護予防についてお話します。 介護予防とは、介護が必要な状態にならない為に心身の衰えを予防・回復しようという取り組みの事です。 口腔機能向上は、高齢者のQOLとADL(日常生活行為)に大きな影響を与える「食べる、話す、表情を作る」といった口腔の主な機能の維持・向上に効果があります。高齢者になると口腔や顔の筋肉が衰えやすくなります。また、歯の欠損などもあり咀嚼、嚥下(食べ物を胃に飲み下ろすこと)、構音(音を作る過程)、味覚等の機能が衰え、唾液分泌量も減少します。高齢者は唾液分泌量や咀嚼機能の低下により口腔の自浄作用が低下し、手指の巧緻性(手先や指先を上手に使うこと)の低下も加わって口腔の清掃状況が悪化しがちです。口腔の汚れは味覚の機能を低下させ、食べる楽しみが少なくなってしまいます。その為、低栄養の一因になります。口腔機能向上では口腔や顔の筋肉を鍛え、唾液分泌量を増やし、口腔清掃状況を改善します。 口腔機能向上により期待できる効果は以下になります。 ・食べる楽しみから生活意欲の高揚が図れる ・会話、笑顔がはずみ、社会参加が継続する ・自立した生活と日常生活動作の維持、向上が図れる ・低栄養、脱水が予防できる ・誤嚥、肺炎、窒息の予防ができる ・むし歯、歯周病、義歯不適合が止まる ・経口摂取(口から食べ物や薬を取り入れる)の質と量が高まる 口腔清掃にも様々な効果があります。 口腔清掃により味覚が鋭敏になり、刺激により唾液分泌量が増えさらに美味しく食事ができるようになります。また、咳や嚥下の反射機能などの口腔機能を向上する効果があり、気道からのインフルエンザ等の感染を防ぎます。毎日の口腔清掃は生活のリズムを作り、心身への良い刺激になります。普段の歯磨きでも舌・口蓋・歯・歯肉を刺激する事で咀嚼の改善にも繋がります。 ・お茶や汁物でむせるようになった ・食事にかかる時間が長くなった ・食後に口の中に食べ物が残りやすい ・薬が飲みにくくなった ・薄味が分かりにくくなった ・口が乾きやすい ・食べこぼすことがある ・固いものが食べにくい ・話す時に舌が引っかかる ・口臭が気になる ・唾液が少ないと感じる こういった項目に当てはまる方は口腔機能が低下しているかも知れません。 普段の歯磨きに加え、定期的にお口の中のメンテナスを行うことで口腔機能を向上させていきましょう。
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