アルカリ性の飲み物を飲めばむし歯にならない?
投稿日:2021年12月2日
カテゴリ:スタッフブログ
炭酸飲料などの酸性度の高い飲み物は頻度高く摂取すると酸蝕症やう蝕(むし歯)のリスクが高くなります。
逆にpHが高いアルカリ性の飲み物であれば問題ないようにも思えますが、う蝕のリスク低減にはなりません!
糖を摂取後、プラーク中のう原因菌は酸を生産しプラークのpHが5.5を下回ることで、エナメル質からカルシウムやリンがイオンとして溶出することを『脱灰』といい、初期う蝕の発症と考えられています。
一方唾液中の緩衝作用によって酸を中和、カルシウムイオンやリン酸イオンが過飽和になることで初期う蝕部で再結晶化が起こることを『再石灰化』といいます。
健康な口腔内では脱灰と再石灰化のバランスが保たれていますが、そのバランスが崩れ脱灰の時間が長くなってしまうと、う蝕が進行してしまいます。
脱灰時間が長くなってしまう要因としては、糖の摂取回数、摂取量、摂取時間などが深く関わってきます。
俗にいわれるアルカリ性食品とは食品を燃やした時に生じる灰の水溶液がアルカリ性のものをアルカリ性食品と定義されています。食用酢やレモン汁等はアルカリ性食品に分類されますが、実際はpH2~3の酸性です。
アルカリ性食品でもエナメル質が脱灰しないとは限りません。
以上のことから、アルカリ性飲食物を頻繁に摂取したとしても、糖の摂取状況などにより脱灰してしまい、その状況が長く続けばう蝕が発生することになります。
う蝕原因菌の数を減らすための歯磨きや代用糖の使用、歯質を強化するフッ化物の使用をオススメします。
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