顎関節症について
投稿日:2024年8月28日
カテゴリ:スタッフブログ
顎関節症とは、あごの関節の周りに何らかの異常が生じる病気です。
男性に比べて女性が多く、中でも若い女性が中心です。
自覚がない人の中でも、顎関節症が潜んでいることは、少なくありません。
自己チェックをしてみましょう。
・食べ物をかんだり、長時間話すと、あごがだるく疲れる。
・あごを動かすと痛みがあり、口を開閉すると特に痛みを感じる。
・耳の前やこめかみ、頬に痛みを感じる。
・大きなあくびや、りんごの丸かじりができない。
・時々、あごが引っかかったようになり、動かない。
・人差し指、中指、薬指を縦に揃えて口に入れることができない。
・口を開閉したとき、耳の辺りで音がする。
・あごやくびや頭などを打ったことがある。
・かみ合わせが変わったと感じる。
・頭痛や肩こりがある。
いくつか該当する項目があった方は、注意を要します。
また、顎関節症の発症には、生活習慣が大きくかかわっていると考えられています。
生活習慣についてもチェックしてみましょう。
・歯ぎしりをしていると言われたことがある。
・気が付くと歯を食いしばっていたり、日中、常に上下の歯と歯が接触している。
・食事の時、左右どちらか決まった方でかむ。
・うつ伏せで寝る。
・頬杖をつく癖がある。
・ストレスを感じることが多い。
・神経質な面がある。
・夜、ぐっすり眠れないことが多い。
該当する項目が多いほど、顎関節症を発症しやすいです。
症状は…あごの痛み、開口障害、関節雑音などです。
原因は、1つの因子によって起こるのではなく、いろいろな因子が重なって、耐久限界を超えた時に発症すると考えられています。
〈顎関節症を引き起こす因子〉
・ブラキシズム…くいしばり、歯ぎしり、TCH(無意識に上下の歯を接触させる習慣) などのことで、これらは、咀嚼筋の緊張を引き起こし、関節に負担をかけるため、大きな原因となります。
・ストレス…ストレスを抱え、精神的な緊張を強いられると、ブラキシズムを誘発し、筋肉の緊張を引き起こします。
・日常の癖…片側の歯だけで物をかんだり、うつ伏せで寝る習慣や頬杖をつく癖など、ふだん何気なく行っている行為も、習慣になると、筋肉や関節に負担を蓄積させてしまいます。
顎関節症の症状を緩和させるには、生活習慣の改善が必要です。
まず、セルフケアとして、ブラキシズムなどの悪習癖を認識し、減らすことです。
食事も硬いものは避けましょう。
温冷湿布を使用した物理療法や筋肉のマッサージ・開口訓練をなどの運動療法などを行います。
セルフケアでも改善されない場合は、スプリント療法(マウスピースを使用した治療)や薬物療法が必要になります。
気になる症状があれば、まずは、歯科を受診しましょう。
お口の中で気になることがありましたら、さいたま市 中央区 歯科 伊藤歯科医院 までご連絡下さい。
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