歯の健康が健康寿命を延ばす

健康寿命とは？

日常生活に支障をきたさずに生活できる期間を指し、一般的には身体的かつ精神的な健康状態が良好であることが求められます。

口腔内の健康を維持すると、健康寿命の延伸に繋がる事が分かっています。

口腔機能が低下すると食欲が低下し、栄養が偏り不足するようになります。その結果、筋量や筋力が減少し、免疫、代謝といった機能も低下します。

筋力が落ちると運動機能が低下し、代謝も低下するため、食欲がさらに低下し、より栄養が偏り不足していくといった悪循環が生じます。

そして、免疫が低下し全身の健康に悪影響を与えます。特に高齢者は肺炎などの感染症を繰り返し、寝たきりになることもあります。

本日は歯と健康寿命の関連についてお話しします。

1　噛む力の重要性

健康な歯は、しっかりと食べ物を噛むことが出来ます。噛むことは消化を助け、栄養素の吸収を促進します。よって、口腔の健康が悪化すると、栄養不足や体力の低下を引き起こす可能性があります。口腔機能の低下によって食事や会話に支障をきたすと、対人関係が円滑に進まず、外出や外食をしなくなったりして、社会とのつながりが減少していきます。

2　全身の健康との関連

口腔内の細菌が全身に影響を与えることが近年の研究で示されています。特に、歯周病は認知症や心血管疾患、糖尿病、骨粗鬆症、肺炎などのリスクを高める要因とされています。したがって、歯の健康を保つことは、全身の健康を維持することにもつながります。

3　メンタルヘルス

歯が健康でないと、笑顔を作ることや話すことに自信を持てなくなることがあります。その結果、社会的な交流が減少し、孤立感やうつのリスクが高まる可能性があります。これらの精神的な健康も健康寿命に大きな影響を与えます。

4　定期的な歯科検診

定期的に歯科医院でチェックを受けることで、虫歯や歯周病を早期に発見し、早期治療が可能です。早期の治療は痛みや不快感を軽減させるだけではなく、時間や費用の負担も軽減させます。定期検診で健康な歯を維持して身体の健康に繋げましょう

5　生活習慣の形成

健康な歯を維持するためには、適切な口腔衛生（定期的な歯磨き、フロス、うがいなど）と健康的な食生活が不可欠です。これらの習慣は、長期的な健康寿命を延ばす要因となります。

ブリッジなどの被せ物や歯並びにより磨き方には個人差があり、正しい歯磨きをしなくては意味がありません。磨き方は歯科医院で歯科衛生士に指導を受ける事が必要です。

このように、口腔の健康は健康寿命を左右する重要な要素であるため、日常的なケアや定期的な診察を怠らないことが大切です。

また自身の口腔状態を把握している、かかりつけの歯科医院を作っておくことも重要です。

かかりつけ医で定期的にメンテナンスを受けて細かな変化に気付くことで、早期発見・早期治療につなげ身体への負担を減少させて健康寿命を延ばしましょう

伊藤歯科医院では一般治療はもちろん定期検診にも力を入れていますので、かかりつけ医をお探しの方はさいたま市中央区　伊藤歯科医院にお越しください。