歯ぎしり・くいしばりによる悪影響
投稿日:2020年5月16日
カテゴリ:スタッフブログ
これまでにも何回か「ブラキシズム」いわゆる歯ぎしり、くいしばりについてお伝えしてきました。
寝てる間のことなので自覚がない方も多く、やめようと思ってもやめることができない
たちの悪い癖なのですが、かなり多くの方が多かれ少なかれやっていることで、
人間である以上仕方がないことでもあります。
しかし、ブラキシズムによる悪影響はとても多く取り返しのつかないことが多いので、
今回はより詳しくどのような影響があるのかお伝えしたいと思います。
①歯の摩耗(すりへり)
上下の歯で強い力が加わると、歯のような固い組織でもすり減ってきます。
歯の中には神経がありますので、すり減るほど神経との距離は近くなりしみやすくなります。
これは全体同時に進行するため詰めたりなど、元に戻すことはできません。
②楔上欠損
過剰な力が加わると、上下の歯の触れているところ以外にも
歯と歯茎の境目、根元にひずみが生じてすり減ってえぐれていきます。
③知覚過敏
1と2により冷たいものからしみるようになり、歯ブラシさえも痛みとして感じることもあります。
④舌痛・舌の圧痕
舌も筋肉の塊で、かみしめたりするときに歯に押し付けてしまうため
舌に歯の痕がついたり口内炎のように痛くなったりします。
⑤歯の破折
神経をとった歯に多いのですが、噛む力に耐えきれず割れてしまうこともあります。
歯の根が割れると抜くしかありません。
⑥歯の位置移動
矯正のように力をかけ続けると歯は移動します。
寝ている間、力がかかり続けると歯が移動してしまい歯並びが変わり元に戻せません。
⑦歯周病の悪化
歯周病の歯に強い力が加わると、かなりのスピードで歯周病が進行します。
⑧修復物の破損
何度も歯医者に通って詰めたりかぶせたりした修復物が壊れたりとれたりします。
⑨咀嚼筋の損傷
寝てる間に筋トレしてるようなものなので、口の周りの筋肉が筋肉痛になります。
ひどい人だと左右咀嚼筋の不均衡で左右非対称にエラが張ってしまう人もいます。
⑩顎関節症
口を大きく開けたりすると痛かったり、音がなったりします。
治ることは少なく、一生付き合っていく病気になります。
このように、
ブラキシズムにより悪影響は非常に多く
治ったり、良くなったりしないことが多い
ため 人に言われたり、少しでも自覚症状がある場合は専門家に相談することをお勧めします。
南与野・与野本町の歯医者さんはぜひ伊藤歯科医院まで
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