保険の入れ歯、自費の入れ歯の違いは?
投稿日:2023年2月15日
カテゴリ:スタッフブログ
歯を失った時の治療法は入れ歯・ブリッジ・インプラントがありますが、本日は入れ歯についてご説明します。
入れ歯とは失った歯の周囲の歯にバネを掛けて、入れ歯を固定し噛めるようにする治療法です、ご自身で取り外しが可能で、汚れを目視で確認しながら掃除ができます。
保険適用の入れ歯と自費の入れ歯があり、それぞれに特徴があります。
<保険の入れ歯>
メリット…保険適用でコストが抑えられる
破損しても修理がしやすい
歯の本数にもよりますが、3割負担の場合で約5000~15000円ほどで製作でき、素材はレジン(歯科用プラスチック)のため破損しても複雑でなければ、すぐに修理が可能というメリットがあります。
デメリット…におい、汚れが付着しやすい
割れやすい
厚みがあり装着時の違和感が強く、発音しにくい
温度が伝わりにくく味覚に影響する
バネがかかる歯への負担が大きい
金属のバネが目立つ
歯科用のプラスチックは傷がつきやすく、傷に細菌や汚れが入り臭いや変色の原因になります。プラスチックのため強度が弱く、割れにくくするために厚みが必要になり、入れ歯装着時に違和感が強くなります。更にプラスチックは熱伝導率が悪いため食べ物の温度も感じにくくなり、味覚に影響します。
<自費の入れ歯>
メリット…金属のバネを使用しないため、見た目が綺麗
保険と比べると薄くできる
保険と比べると熱が伝わりやすく、味覚も感じやすい
自費の入れ歯の最大の魅力は見た目が入れ歯と分かりにくいことです。大きい入れ歯は上顎(口蓋)部分に金属を使用するとプラスチックより薄く出来るため、違和感を感じにくく、熱が伝わりやすくなり食べ物の温度を感じやすいメリットがあります。
デメリット…保険の入れ歯よりコストがかかる
自費の入れ歯でもバネがかかる歯への負担はかかる
修理が出来ないこともある
歯の本数にもよりますが、220000~600000円かかります。入れ歯の素材によっては修理が出来ない事があり破損や他の歯を大きく治療した場合は入れ歯を新しく作り変える必要があります。そして自費の入れ歯でも残存歯への負担はかかるため、周囲の歯の寿命を縮める可能性はあります。
入れ歯はブリッジのために健康な歯を削りたくない方や重度の糖尿病・心臓や血管に持病があり外科的な治療が出来ない方には、身体への負担を少なく歯を補うことが可能な治療です。
一方で周囲の歯への負担が大きく、約4年で再治療になると言われており、健康だった歯も抜歯になってしまうことがあります。
歯を失った部位や残っている歯の状態によって、治療法は変わってきます。まずは歯科医に相談しご自身に合った治療は何かを知ることが大切です。
そして、歳を重ねてもおいしく食事が摂れるようにお口の健康を整えましょう。
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