舌苔の取り方とケア用品について
投稿日:2023年12月15日
カテゴリ:スタッフブログ
みなさんこんにちは
歯磨きは毎日行うけど、舌のお掃除までしてないという方は多いのではないでしょうか。舌磨きを行なっている人は全体の約2割と言われています。
お口の中には約500種類の細菌が常在菌としています。そして歯磨きが上手な人でも1000億個の菌が、歯磨きがあまり上手ではない人だと5000億個、ほぼ磨かない人で1兆個の細菌が定着していると言われています。
また、その細菌は頬や舌などの粘膜、普段の歯磨きでは磨かないところにお口の中の菌全体の約75%が定着しているという研究結果があります。
そのため、歯磨きだけではなく舌磨きやマウスウォッシュでの洗口が必要になります。
舌の表面に付いているものは『舌苔(ぜったい)』と言います。舌苔とは剥がれた上皮細胞や食べ物のカス、細菌、血球成分、真菌、唾液成分、色素などが舌の表面の溝に溜まったものになります。
舌苔が付きやすい人として、
唾液分泌の減少(シェーグレン症候群、唾液腺分泌障害、肝硬変、糖尿病)や、抗精神薬や降圧剤の薬の副作用。
唾液量が正常な場合でも、睡眠時無呼吸症候群や鼻疾患で口呼吸になると舌苔が付きやすくなります。
また、お口の中の清掃不良、歯周病、入れ歯の装着、停滞性食品の摂取、喫煙習慣も要因の1つになります。
抗菌薬や副腎皮質ホルモン剤でお口の中の菌のバランスが崩れると、黒い色をした舌苔が付くことがありますが、服薬を中止し、お口の清掃をしっかり行うことで改善していきます。
舌苔の取り方
舌のケアを行う清掃用具にはさまざまな種類があります。形状にはヘラタイプ、ブラシタイプ、マイクロファイバータイプなどがあります。使い方はどれも共通していて、力を抜いて舌を前に出し、奥から手前に数回動かします。
たまに「歯ブラシで舌を磨いても大丈夫ですか?」と質問がありますが歯ブラシは歯を磨くのに適した硬さになっているので、舌を傷つけず、舌を磨くのに効率的な工夫がされている舌ケア用の清掃用具をおすすめしています。
舌のケアは口臭の予防にも効果的です。
舌苔の量が多いと深部で増殖した菌が舌苔中のタンパク質を分解し、口臭成分である硫化水素などを放出します。そのため、舌苔が目立つ時は除去することで口臭予防になります。
舌には味覚、咀嚼、嚥下、構音などたくさんの機能が備わっているので、この機会にお家での舌磨きをケアをしてみませんか?
さいたま市中央区で舌苔の取り方を知りたい方は伊藤歯科医院にお越し下さい。
■ 他の記事を読む■