原因不明の顎の疲れ、歯の痛みってなに?
投稿日:2022年11月9日
カテゴリ:スタッフブログ
今回は歯列接触癖についてお話します。
みなさんは日常生活で上下の歯が接触している事はありませんか?平常時には上下の歯の間には1〜3mm程度の隙間があります。具体的には、1日に20分程度しか歯は接触していないと言われています。口を閉じている時は上下の歯が離れており、舌の位置が上顎にくっついている状態が正しいです。上下の歯が接触するのは、物を噛む時と飲み込む時だけです。その時以外に上下の歯が接触させてしまうことを歯列接触癖といいます。
歯列接触癖はパソコンやスマホを使用している時やテレビを見ている時など何かに集中している時に起こりやすいです。他にストレスや緊張なども原因と考えられています。
歯列接触癖であるかセルフチェックをしてみましょう!
・ 舌の先端あるいは周縁部に歯の圧痕がある。(歯の圧痕とは舌に歯の跡がつくこと)
・頬粘膜に咬合線がある。(咬合線とは上下の歯を噛み合わせた時に出る上の歯と下の歯の間の線のことで、頬に白いスジのようになる。)
・唇と上下の歯を別々に動かすことが困難。
当てはまる項目はありましたか?
歯列接触癖はとても弱い力で続けていても疲労感を感じる程度なので、食いしばりや噛みしめよりも長時間行われてしまい様々な問題を引き起こす可能性があります。
歯列接触癖による症状は以下になります。
・歯への過剰負担により歯が割れることや、かけたりする。
・むし歯ではないのに歯が痛い。
・顎関節症になる。口が開きづらい、カクカクする、顎の痛みや違和感が出る。
・筋肉の緊張や疲労
・歯ぐきが下がったり、歯の根元が削れることで知覚過敏が悪化する
・頭痛、肩こりなど頭部周辺の違和感
・歯周病の悪化
また、歯同士が接触している時はリラックス状態が作れずに顎やお口の中だけでなく、体も疲れやすくなります。
歯列接触癖は歯ぎしりなどとは違い、マウスピースを装着して改善することは難しいです。
歯列接触癖に気付き、意識することが大切です。歯列接触癖であると気付いたら歯を離すと書いたメモを目につく場所に貼ってみましょう!集中してるときに接触させてしまう事が多いのでパソコンの横やよくスマホを触る場所、テレビなどに貼っておくと効果的です。
歯が接触していたら離す!を意識して日常生活を送ってみましょう。
歯への負担を減らし、美しい口元になりましょう!
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