インプラント治療に関係する全身疾患には何があるの
投稿日:2022年12月19日
カテゴリ:スタッフブログ
インプラント治療に影響する全身疾患
いつも、伊藤歯科医院のブログをご覧いただきありがとうございます。
今日はインプラント治療の際な問題となる代表的な全身疾患についてお話しさせていただきます。
インプラント治療は観血的処置を伴う歯科治療ですが、全身疾患のいくつかは、観血的処置前後に生じるトラブルのリスクファクターとなり得ます。
糖尿病
代謝性疾患である糖尿病には若年性糖尿病に代表されるインスリン依存性の一型糖尿病と、インプラント治療を必要とされる成人に多くみられるインスリン非依存性の二型糖尿病があります。糖尿病がインプラント治療のリスクファクターてあることは多く報告されています。糖尿病では、微小血管障害および免疫機能障害による易感染性(感染しやすい状態)と創傷治癒不全(傷が治りにくい状態)が口腔組織に生じる可能が高くなります。
インプラントは顎の骨と結合するのですが、その骨結合を阻害するリスクがあります。また、インプラントはメンテナンスを怠ると天然歯における歯周病と同じようになるインプラント周囲炎を発症しやすいと考えてられてます。しかし、適正にコントロールされた糖尿病患者のインプラント失敗率は健康な患者と差はなく、リスクファクターとはならないとされてます。つまり、糖尿病は適正なコントロールがなされていればインプラント治療での禁忌症例とはならないと考えられています。血糖コントロールの目標値はHbA1c 7.0%未満、空腹時血糖値 130mg/dL未満とされています。
高血圧
高血圧には、生活習慣やストレスなどが原因の本態性高血圧と全身疾患が原因となる二次生高血圧がありますが、本態性高血圧が高血圧患者の90%を占めているといわれてます。
当院ではインプラント治療前のお口のお掃除の際、また、術中はもちろんのこと経時的な血圧変化を必ず自動血圧計で測定しております。また、精神的緊張も血圧を上昇させることも多くあります。痛みへの不安や恐怖心を和らげることにより血圧上昇を抑える静脈内鎮静と言う方法がございます。静脈内鎮静は全身麻酔と違い完全に意識がなくなるわけではございません。もし、インプラントの手術に恐怖心がございましたら静脈内鎮静をおすすめいたします。
本日はインプラント治療に影響する全身疾患である糖尿病と高血圧についてお話しさせていただきました。
当院ではインプラント治療をさせていただく際にはカウンセラーから術前、術後の注意点などを詳しくご説明させて頂き、安心してインプラント治療を受けていただけます。
インプラント治療のご相談はぜひ与野の伊藤歯科にお越し下さい
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