子どもの歯肉炎
投稿日:2021年9月14日
カテゴリ:スタッフブログ
子どもの虫歯は年々減少している一方で、現代では「歯肉炎」が問題となっています。
歯肉炎は歯周病の初期段階にあたるもので、とある地域の小学校・中学校健康診断の集計によると、小学1年生は4.8%が軽度の歯肉炎を発症しており、小学6年生ではさらに14.9%に増加していたとのことです。
柔らかいものや甘いものを食べると歯が汚れ、歯垢がつきやすくなり、歯垢を放置すると、歯石へと変化します。
歯垢・歯石はむし歯や歯周病の原因となり、歯を失うことにつながります。
こうした現代の子どもの口腔リスクの要因には、砂糖を摂取する機会や柔らかいものを食べる機会が増えたことが背景にあると思われます。
さらに、コロナ禍ではマスク着用による口呼吸も問題となっています。
マスクを使うと息がしにくいので、口呼吸になりやすく、そうすると口の中が乾燥して虫歯や歯周病、口臭の原因につながりやすくなるのです。
子どもの口腔ケアで大事なことは、まず乳幼児に砂糖の味を教えないこと、幼児期は親が歯磨きを手伝ってあげることなどが挙げられます。
3歳までの幼児は、親が歯を磨こうとしてもいやがって暴れてしまうケースがあります。
こうした場合、そもそも砂糖の入った食品を与えないようにすればよいという考え方もあります。
砂糖を与えなければ、うまく磨くのが難しくても歯が汚れづらいということです。
また親が磨いてあげる場合には、コップの水でブラシを洗いながら行うのがよいともいわれています。
磨くうちにコップの水が汚れていき、この汚れを子どもに見せれば、歯磨きの重要性を理解してもらえる場合もあるので、一度試してみてはいかがでしょうか。