子どもの食べる力が弱くなっている?
投稿日:2023年5月19日
カテゴリ:スタッフブログ
子どもたちの食べる力が弱くなっているのはご存知でしょうか?
お子様はくちゃくちゃと音を立てて食べていませんか?
食べ方は人によって違いますよね。
小さなお口で上品に食べる人、大胆にお口を動かしながら食べる人、くちゃくちゃ音を出しながら食べる人、早食いの人、食べるのに時間がかかる人⋯子供もですが、自分にも思い当たる事はありませんか?
この違いはなぜ生まれるのでしょうか?
遺伝で、生まれつきなのでしょうか?
赤ちゃんは生まれてすぐにお母さんのおっぱいに吸い付きます。
こうした「哺乳」のメカニズムはお腹の中にいるときにすでに獲得されているといわれています。
ところが離乳食が始まってからの食べ方は違います。
おっぱいを「ちゅう、ちゅう」と吸う食べ方から、歯ぐきや歯ですりつぶして、口を閉じて「ごっくん」する飲み込みへと徐々に変化していきます。
成長したあごを土台に、今度は乳歯が生えて、おっぱい飲みを卒業し、離乳食を食べ始めることで、徐々に食べる機能が発達し、よりかみごたえのあるものを食べるようになります。
3歳を過ぎた頃から乳歯の奥歯のかみ合わせが完成し、この時期からは成熟型の食べ方と飲み込み方を身につける年齢に入ります。
3〜5歳頃のこうした大人の食べ方への移行は親御さんをはじめとしたご家族に教えられたり、周囲を真似ることで身につけるものです。
そして、保護者の方がお子さんの成長に合わせ、適切な硬さの食事を与える事が大切になってきます。このサポートによって舌や唇が鍛えられ、自在に動かせるようになり、その動きがあごを発達させます。食べ方は生まれつきではないのですね。
幼少期からの極端な軟食化や口呼吸、指しゃぶりなどの悪習慣はお口の筋力と舌機能の発達をさまたげるために、くちゃくちゃかみを習慣化してしまいます。
子どもたちの食べる力が弱くなっている
なぜならば、咀嚼とは舌と頰の連動した動きであるため舌のの機能が成熟していないのに、硬いものを食べようとしても、しっかりとかまずに丸呑みに近い状態で飲み込んでいたり、水で
流し込んだり、またはいつまでもかみ続けて飲み込むことができない場合もあります。
柔かい物が美味しいとされている現代、私達もついつい柔らかいものを好み、子供にも同じく普段から柔らかい物をたべさせてはいませんか?子供の為にも普段の食事から考えて、意識的に固い物、良く噛まなくては食べられない物を一緒に食べていく事が大切ですね。
子供の口の中の発達、歯並び等気になる事がありましたら伊藤歯科医院まで
■ 他の記事を読む■