歯の価値ってどれくらい?歯を失う原因一位はむし歯でなく歯周病!
投稿日:2022年11月4日
カテゴリ:スタッフブログ
みなさんこんにちは。伊藤歯科医院のブログをご覧いただきありがとうございます。 みなさんは自分の歯がどのくらい価値があるかご存知ですか? 『日本人の一般の方が思う価値』 歯1本 約35万円 お口の中には歯が28本あります(親知らずを含まない)35万×28本=973万円 『歯科医師が思う価値は』 歯1本 約104万円 104万×28本=2913万円 みなさんはお口の中に多額な財産をお持ちということです。 ちなみにアメリカで同様のアンケートを国民に対して取ったところ 歯1本 約500万円 500万円×28本=1億4000万円となります。 アメリカでは日本の医療保険などの仕組みが違うので場所や保険などでも差は出ますが小さいむし歯の治療費は日本の9倍、歯石除去は17倍とも言われているので 歯一本の価値の見解が違うというのもあり、日本人とアメリカ人の歯に対しての価値観が違うのがよくわかります。 伊藤歯科医院に通院してくださる方の中でも、「もっと早くからメンテナンス来てればよかった」 「小さいうちから歯ブラシやフロスを頑張ればよかった」「夜疲れて寝てしまい朝の一回しか歯磨きをしていなかった」 「お酒を飲んで寝てしまうことが多かったから後悔」と言う方も多いです。 一度無くなってしまった歯は戻ってきません。 しかしセルフケアだけで全ての汚れを落とすことは難しく、どんなに歯ブラシが得意な方でも歯ブラシだけでは6割くらいの汚れしか落とせないと言われています。フロスや歯間ブラシを併用すると約7〜8割程度落とせると言われています。ですが残りの2〜3割の汚れが積み重なり歯周病やむし歯は気づかないうちに進行してしまうかもしれません。 日本人では、40歳以上の約8割が歯周病の症状を持っていると言われており、歯周病菌の感染によって歯周組織の炎症が進行し、歯磨き時の出血、口臭、歯肉の腫れや痛みなどの症状が現れます。 歯の失う原因として1位歯周病 2位むし歯 3位破折やその他と言われています。 歯肉からの出血は歯周病菌と白血球の戦いの証です。 出血をそのままにしておくと、歯垢(プラーク)は歯周ポケットの中に潜り込み、どんどん歯周組織を破壊して炎症を繰り返します。 歯周病の発症は口の中で常に炎症が続いているということです。 その際、炎症によって出てくる毒性物質が歯肉の血管から全身に入り、様々な病気を引き起こしたり悪化させる原因となります。 最近の研究で、歯周病が誤嚥性肺炎、動脈硬化、心臓病、脳卒中、糖尿病、早産、アルツハイマー病などの病気と関係があることがわかってきました。 歯周病が原因で菌が侵入し、様々な病気と関係すると言われてもいまいち ピンと来ない方も多いと思います。 1か所1か所は小さな炎症でも口の中の歯周ポケットが全て5mm以上の場合5mm×28本=72m2 炎症を全て足すと手のひらサイズの傷に相当すると言われています。 手のひらに大きな傷があれば絆創膏などの何か手当てをしますが口の中では気付きにくく細菌が入りたい放題の状況になっているということです。 歯周病はむし歯と違い症状があまりなく静かに進行することからサイレントキラーとも呼ばれています。 定期検診を受けて早期むし歯発見や歯周病のチェック、全体的なお掃除をしてなるべくご自身の歯を残していきましょう!
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