歯並びのための食育
投稿日:2023年6月28日
カテゴリ:スタッフブログ
「食べる」ことの第一歩は「かむ」ことから!
子供の成長には健全な食生活、運動や睡眠といった生活リズムによって、
生体バランスを維持することが大切です。
健全な食生活とはどのようなものでしょうか。
栄養バランスを整えることは大事なことですが、
歯並びにとってもしっかり噛んで食事をすることや食事のリズムを考えることは重要です。
今回はそこにスポットをあてて少々細かいところまでお伝えできればと思います。
毎日の食事でよくかむことが口の働きを活発にして、
その刺激が歯だけでなく顔や首、脳まで影響し、骨格や筋肉を成長させるのです。
この毎日の食事の差で、噛む力や筋肉の運動量は2倍も3倍も変わります。
歯並びを整えるのは歯医者さんが行う矯正の力だけではありません。
毎日の食事でよく噛むことで、顎、筋肉と骨を育て、安定した歯並びを整えることで、
またそれがよく噛めることへつながっていくのです。
よくかむとどうなるでしょうか?
①唾液がでる:虫歯を予防
食べ物が口の中に入ると、筋肉の働きとともに、
食べ物を飲み込みやすくするために唾液の分泌が始まります。
しっかりかむことで栄養が吸収出来て体の成長を助け、
虫歯予防になり、さらに虫歯がないことでよくかめるようになります。
(唾液の作用)
・歯や粘膜の汚れや菌を洗い流し虫歯予防になる
・消化を助ける
・アレルギーや発がん性物質などを無害化する
②筋肉が働く:良い顔になる
口の周りの筋肉は目や頬の筋肉とつながっています。
しっかりかんで口を動かす、前歯でかむ、口を閉じる、ことによって
顔の筋肉が発達して「良い顔」へと導かれます。
また、歯は筋肉で囲まれています。
頬や舌の筋肉がしっかり働くことで、歯は正しい位置に自然と並びます。
③脳へ刺激が行く:脳の機能の活性化
噛む刺激が脳を活性化し、脳の機能・記憶力や集中力を高めます。
脳を活性化することで食べすぎを防ぎ、脂肪の分解や代謝を促進します。
かむことでリラックス作用を表す脳波「α波の増加とβ波の減少」が認められます。
幼稚園児を対象とした比較研究でも、よく噛む食事をしている児童の方が
計算能力が高いことが示されています。
④骨が成長する:歯並びがよくなる
噛む筋肉には大きなものとしてこめかみにある側頭筋と、頬にある咬筋があります。
かむことでこれらの筋肉が働き、さらにそれによって血流がよくなり、骨に栄養と刺激を送ります。
これらの筋肉は脳や頭、顎の骨に刺激を与えて成長させるポンプのような役割を持ちます。
また、歯の根は顎の骨に埋まっています。かむことによって顔の骨に直接力が伝わり、
その刺激で顎が成長するのです。骨がしっかり成長し歯が並ぶスペースがあれば、
自然ときれいな歯並びに近づいていきます。
このようによく噛むことで多くのメリットがあり、とても重要なのです。
このほかにも遺伝など歯並びに関与する因子はありますが、
自分でできることで歯並びがきれいになることができればそれに越したことはないですよね。
不明点やアドバイスなど聞くためにも、定期的に専門家に診てもらうこともおすすめします。
さいたま市の歯科検診は伊藤歯科医院まで
■ 他の記事を読む■